<読んだ本 2024年5月と6月>
「くそっ! どんだけ待っても無人になる瞬間がこねえわ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/46/b8ba52d840ca8833d1a733e7b646bdb9.jpg)
嵐山の竹林の小径にある「野宮(ののみや)神社」の、正面に建つ鳥居は「黒木の鳥居」と呼ばれ、樹皮が付いたままの「椚(クヌギ)」の木で組み建てられている。両袖を囲うのは、「黒文字(クロモジ)」の木を束ねた「小柴垣」である。
日本最古の鳥居様式と伝えられており、紫式部による『源氏物語』の第十帖「賢木」の巻にも登場するのだ。
押し寄せる人波は、圧倒的に外国人観光客が多い。
ずっと構えてシャッターチャンスを狙っているのだが、いい加減、鳥居をあきらめることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/ea/91550abd7234ea0cfa139e76b0e6fb4a.jpg)
野宮神社は、縁結びや子宝、学問などさまざまな祈願ができる神社として人気がある。
恋愛成就のご利益もある最強の神社としても、カップルたちや、特に女性に大人気だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/dc/9974173b3168a7879106f213835906d7.jpg)
(いずれ・・・また早朝に来ることにしよう・・・)
嵐山のほんの小さな神社でさえ、ニュースでよく聞く「オーバーツーリズム」をまさしく実感できた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/a2/5ee849dc8270fbde056d58026a3036c3.jpg)
京都は、円安の影響もありインバウンド客がやたら多い。
なにしろ1泊5万円を超す宿泊料金を「安い!」というのだから、始末に負えない。需要と供給の大原則に従って、宿泊料金は軒並み高くなってしまった。
次の京都旅の宿泊には、そろそろまた滋賀とか大阪も考えたほうがよさそうだ。でもそれだと、嵐山に早朝到着のためには、どんだけ早起きすることになるだろうか・・・。
さて、5月と6月に読んだ本ですが、微増しての7冊、累積で21冊。
1. ○市塵 上 藤沢周平 小学館文庫
2. ○紅刷り江戸噂 松本清張 光文社
3.◎正義の弧 上 マイケル・コナリー 講談社文庫
4.○正義の弧 下 マイケル・コナリー 講談社文庫
5.○佐渡流人行 松本清張 新潮文庫
6.○陰陽師 夢枕獏 文春文庫
7.◎下鴨料亭味くらべ帖 2 柏井壽 PHP研究所
陰陽師を読んでいたら、<方違え>の法がでてきた。
足利で5カ所ある「八雲神社」で迷って苦労した際に、悔しくて、うろ覚えの陰陽道の<方違え>をしたんだと苦し紛れの言い訳をしたのを思いだした。
『方違え(かたたがえ)というのは、外出時に、その方向が天一神(なかがみ)のいる方角であった場合、
いったん別の方向に向かって出発し、目的地と異なる場所で一泊し、その後に、目的の場所へ向かうことをいう。
禍つ神(まがつかみ)のわざわいを避けるための、陰陽道の法である。』
どうやら正しくは、一泊するらしい。
「下鴨料亭味くらべ帖2」。
老舗料亭「糺ノ森山荘」の九代目女将の明美は思う。
『そう言うたら、最近の京都で一番人気を呼んでる料理は海鮮丼なんやそうです。
わたしらみたいに京都で生まれ育ったもんには、とんと理解できません。
京都の街なかは海から遠いさかい、生のお魚をそのまま出すんやのうて、ひと手間掛けてお出しすることで、
京料理て言われるもんが発達してきたんです。
― 略 ―
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/8b/21ff0e1a3b15066123b417f12423ae68.jpg)
スーパーで売ってるお刺身盛り合わせを、ご飯に載せただけの海鮮丼を、京都の名物料理やなんて言うたら、
うちの父が化けて出そうです。
漁師町の店やったらそれを名物にしはってもええ思いますけど、京都と海鮮丼は似合いません。
あんまり大きい声では言えしませんけど、最近のお客さんは、<映え>さえしたらそれでええ、
と思うてはるように見えます。おいしいかどうか、より、先ずは<映え>てな風潮はいつまで
続きますんやろ。』
あまり<映え>を考えないが、食べる前に、癖でいつも「ブツ撮り」してしまうわたしには、なんとも耳が痛い。
→「読んだ本 2024年3月と4月」の記事はこちら
「くそっ! どんだけ待っても無人になる瞬間がこねえわ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/46/b8ba52d840ca8833d1a733e7b646bdb9.jpg)
嵐山の竹林の小径にある「野宮(ののみや)神社」の、正面に建つ鳥居は「黒木の鳥居」と呼ばれ、樹皮が付いたままの「椚(クヌギ)」の木で組み建てられている。両袖を囲うのは、「黒文字(クロモジ)」の木を束ねた「小柴垣」である。
日本最古の鳥居様式と伝えられており、紫式部による『源氏物語』の第十帖「賢木」の巻にも登場するのだ。
押し寄せる人波は、圧倒的に外国人観光客が多い。
ずっと構えてシャッターチャンスを狙っているのだが、いい加減、鳥居をあきらめることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/ea/91550abd7234ea0cfa139e76b0e6fb4a.jpg)
野宮神社は、縁結びや子宝、学問などさまざまな祈願ができる神社として人気がある。
恋愛成就のご利益もある最強の神社としても、カップルたちや、特に女性に大人気だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/dc/9974173b3168a7879106f213835906d7.jpg)
(いずれ・・・また早朝に来ることにしよう・・・)
嵐山のほんの小さな神社でさえ、ニュースでよく聞く「オーバーツーリズム」をまさしく実感できた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/a2/5ee849dc8270fbde056d58026a3036c3.jpg)
京都は、円安の影響もありインバウンド客がやたら多い。
なにしろ1泊5万円を超す宿泊料金を「安い!」というのだから、始末に負えない。需要と供給の大原則に従って、宿泊料金は軒並み高くなってしまった。
次の京都旅の宿泊には、そろそろまた滋賀とか大阪も考えたほうがよさそうだ。でもそれだと、嵐山に早朝到着のためには、どんだけ早起きすることになるだろうか・・・。
さて、5月と6月に読んだ本ですが、微増しての7冊、累積で21冊。
1. ○市塵 上 藤沢周平 小学館文庫
2. ○紅刷り江戸噂 松本清張 光文社
3.◎正義の弧 上 マイケル・コナリー 講談社文庫
4.○正義の弧 下 マイケル・コナリー 講談社文庫
5.○佐渡流人行 松本清張 新潮文庫
6.○陰陽師 夢枕獏 文春文庫
7.◎下鴨料亭味くらべ帖 2 柏井壽 PHP研究所
陰陽師を読んでいたら、<方違え>の法がでてきた。
足利で5カ所ある「八雲神社」で迷って苦労した際に、悔しくて、うろ覚えの陰陽道の<方違え>をしたんだと苦し紛れの言い訳をしたのを思いだした。
『方違え(かたたがえ)というのは、外出時に、その方向が天一神(なかがみ)のいる方角であった場合、
いったん別の方向に向かって出発し、目的地と異なる場所で一泊し、その後に、目的の場所へ向かうことをいう。
禍つ神(まがつかみ)のわざわいを避けるための、陰陽道の法である。』
どうやら正しくは、一泊するらしい。
「下鴨料亭味くらべ帖2」。
老舗料亭「糺ノ森山荘」の九代目女将の明美は思う。
『そう言うたら、最近の京都で一番人気を呼んでる料理は海鮮丼なんやそうです。
わたしらみたいに京都で生まれ育ったもんには、とんと理解できません。
京都の街なかは海から遠いさかい、生のお魚をそのまま出すんやのうて、ひと手間掛けてお出しすることで、
京料理て言われるもんが発達してきたんです。
― 略 ―
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/8b/21ff0e1a3b15066123b417f12423ae68.jpg)
スーパーで売ってるお刺身盛り合わせを、ご飯に載せただけの海鮮丼を、京都の名物料理やなんて言うたら、
うちの父が化けて出そうです。
漁師町の店やったらそれを名物にしはってもええ思いますけど、京都と海鮮丼は似合いません。
あんまり大きい声では言えしませんけど、最近のお客さんは、<映え>さえしたらそれでええ、
と思うてはるように見えます。おいしいかどうか、より、先ずは<映え>てな風潮はいつまで
続きますんやろ。』
あまり<映え>を考えないが、食べる前に、癖でいつも「ブツ撮り」してしまうわたしには、なんとも耳が痛い。
→「読んだ本 2024年3月と4月」の記事はこちら
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