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高友旅館の玄関には「黒湯の高友旅館」と書かれた提灯がぶら下がっている。
確かに黒湯といえば高友だ。
古い木造二階建ての建物は相当年期が入った湯治宿である。
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玄関を入ると左手に受け付けというか帳場がある。
決してフロントではない。
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右に進むと石の廊下がありひょうたん風呂に続いている。
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玄関をまっすぐ進むとホールのような広い場所があり、イスなども置いてある。
日帰り入浴者の待ち合わせ場所にいいようだ。
その一角に自炊客の日用品自販機があった。
タオル・はみがき・石けん・ストッキング・ひげそりなどが見える。
他にも色々あって回転するようになっている。
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そのホールを右に進むと廊下に何故かトラの剥製がドーンと置かれていた。
口元を見ると剥製とはいえおっかない。
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これは黒湯に下りる階段途中にある母子(おばあちゃんと孫?)の石膏が置いてあった。
そのすぐ横には造花の花瓶が・・・・
何ともいえぬ雰囲気。
真夏の暑い日だったが開け放した窓から入って来る風が気持ちよかった。
クーラーなどいらないようだ。
建物と建物の間には大きな木々、草がいっぱいの自然庭園が湯治宿らしい。
こんな宿に泊まってのんびりとお湯を楽しみたい。
虎の横にあった酔いどれタヌキは、撮らなかったの?
タヌキさん、いましたね~。
でも、写真を撮らないで帰ってきてしまいました。
こういった一方で、インターネットができる休憩室もありますよね。 不思議です。
石膏がなくても夜1人では行けそうにないのが高友のお風呂です。
現代と過去が同居してるような宿なんですね。