大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

おっとのおかげ         5・13日記

2014-05-25 | 日記
ふっと、気づけばいたるところがピンクに染まり、桜が短い一生を早、終えようとしている。
毎年この時期は花見どころではなく、強風と格闘しながら農作業三昧の日々。
しかし、若い力を得た今年は、妻、やや悲しくも超嬉しの、自ら自発的に戦力外を申し出て、内勤。
ヘタに畑に出れば夫の段取りや若者の仕事ぶりに一言いいたくなったりしかねず、クワバラクワバラ
畑に居れば畑の事しか考えられない一点集中型だから、そういう妻に夫はイライラしたりする。
今までは、毎日溜りに溜まっていく伝票の整理などはほとんど手が付けられず、
毎週走り続けるポンコツ販売車の汚れを拭いてやる心の余裕もなく、何年も過ぎた。
それが、晴れて少しばかり解消の兆しあり。 
一日配達しただけで埃まみれの大かぶ号を「よしよし」と拭いていたら、「よかったなあ」と車に向かって夫が言った。
仕入れや近くの配達にも行くようになって、夫の守備範囲が少し緩和され、顔の表情が和らかくなった。
伝票の整理や、事務仕事も一日分ならわけなくて、家のこともできて、隙を見て編み物もできる。
しかし、それもこれも去年の正月に右腕を骨折したおかげで、事実上おもいきり鎌やスコップ、鍬などが使えない。
そして、このタイミングでこの采配、、、カミかホトケか、オキツネサマか。。。。
ふと、いままで、二人だけでよく回っていたなあ。。と不思議になる。 いつも助っ人が現れては去り現れては去り。。。。
自分が車を拭いただけで、夫が笑い。 ちょっとだけ夫がやっていたことを引き受けただけで、夫の表情が和らぎ。。。。
この時期に、家にいて、事務仕事や家の事を少しやり始めただけなのに、新しい風が吹いてくる。
じゃあ、今まで自分が「やらねば」と思ってやってきたことは何だったのだろうか。。。と思うがそれはその時のそれ、、、

自分に代わって毎日畑を見ているユウキちゃんが、「さとしさんが△□●××!!」とぼやいても
「研修、ケンシュウ。サトシという不思議な生き物で自分を磨くのが最も身になる研修だよ♪♪」 と笑っていられる。
自分の思い通りになる存在を使って自身を磨くのは容易いが深みを欠く。そういう意味で夫は一級の砥石だ。
こんなに深く美しく、清らかな精神が自分の中に培われたのはすべて夫のおかげ。感謝。がははははーーーー




    



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