《ボタ山おにぎり》ってご存知でしょうか?福岡県宇美町-宇美小学校給食の評判メニューだそうです。宇美町と言えば「緑豊かな福岡都市圏のベッドタウン」、でも「明治から昭和30年代まで石炭産業で栄えた町」でした。しかし「今や町内には炭鉱遺構はほとんどなく、象徴の一つボタ山も姿を消している」そうです。「かって日本経済を支えたわが町の炭鉱の歴史を、子どもたちに知ってほしいと、町の栄養士と、地域の人を交えた献立委員会が知恵を出しあって作った」ものだそうです。「黒米を混ぜて炊き上げたご飯に黒ゴマを混ぜ込み、具材をいれて丸く握って」ボタ山おにぎりの出来上がりです。「直径は約8センチ。なかなかのボリューム」だそうです。「毎年10月、宇美八幡宮の放生会期間の給食に」出され、「伝統の祭りに合わせ」「町の歴史をより身近に感じてほしいとの思い」がこもっています。「当初は調理員が800個余りを握っていたが、今はセルフおにぎり~子どもが自分で作って食べる給食になってる」とのこと~子どもたちはおにぎり握って次代の主役を実感です。「具は梅干しや昆布のつくだ煮など。昨年は地元企業の協力で、辛子めんたいこも入った」そうで地域連携の仲立ちにもなっています。
(下:2019年4月19日 西日本新聞<九州食紀行 海ごはん 山ごはん>欄 森千鶴子 「郷土の歩みを味わう ボタ山おにぎり 福岡県宇美町」より)
(下:2019年4月19日 西日本新聞<九州食紀行 海ごはん 山ごはん>欄 森千鶴子 「郷土の歩みを味わう ボタ山おにぎり 福岡県宇美町」より)