昨年末、中国人の日本語作文コンクールの受賞者の紹介記事がありました。受賞作文や日本語を学ぶ動機やきっかけ、今後の抱負等が紹介されています。
最優秀賞の李月さんは日本の友人・美穂さんとの交流から書き起こしてあります。おにぎりの中国語「饭团」を教えたら、「美穂さんから『何か、グループみたい』と言われて以来、コンビニでおにぎりを見るたびに、『ご飯の団体だなあと思うようになった』」そうです。
団は団子の団と思ってましたが、おにぎり形もいろいろあります。そうなると団体の団ですね。おにぎりは握り方次第でいろんな形になるし美味しさもアップします。となると、ご飯を握る両手の力加減が大事なんですが、、、
更に李さんはおにぎりの美味しさの決めては、ご飯の粘りにあると発見されています。
そして、「最近の日中関係にはお互いを結びつける〈粘り〉が欠けていると指摘。〈粘り〉を生むのは、一人一人が抱く親近感であり『親近感につながるものを発見しょうとする意識』ではないかと問いかけ」られています。〜なるほど、おにぎり(饭团)からおにぎり作りに、よく観察されています。そして「一人一人が抱く親近感が両国を結びつける〈粘り〉になる」とは重い提言です。漢字を使い、ご飯を食べてるお隣の国同士、ご飯の美味しさを感じる味覚もお隣同士って分かります。『おにぎりには〈おむすび〉って言葉もあるのよ』と話しかけたいですね。親近感も一層増します。
続いて一等賞の方々の作文も紹介されています。
(下:2022年12月24日 朝日新聞/北京=林望「中国人の日本語作文コンクール コロナ禍でもつながる日中 一人一人が抱く親近感 両国を結びつける『粘り』に」 「自動翻訳ソフトの弱点 補うためには知恵が必要」より)