大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

「祖父の働く海 悲しい叫び 聞いた」

2023年01月19日 05時22分15秒 | 日記

 津屋崎小4年生諌元妃莉(いさもと ひかり)さん(10)が作文コンクールで農林水産大臣賞に選ばれた事が紹介されました。「タイトルは《海のさけび》」。「作文は、夏休みに祖父の高橋義則さん(68)のところに行ったとき、日焼けした祖父がカゴいっぱいのムラサキウニを捕ってきた場面から始まる」そうです。「祖母の貴美代さん(69)は、ウニを身を取り出す名人だ。殻の中からスプーンでくるっと身を取出す。塩水に漬け、箸で一つずつワタを取り、身を板に並べる。こうした作業を繰り返し、ようやくおすし屋さんで見る〈オレンジ色のウニの姿〉になる」そうです。~そーなんだ。全然知りませんでした。
 そして、妃莉さんは「〈漁師さんって大変。ただ魚を釣るだけの仕事じゃないんだ〉」と思います。
 さらに「祖父から、海の変化を聞かされた。漁獲は減り、アワビやサザエもかってほど多くない。温暖化で海水温が上がり、釣れる場所や時期がこれまでとは違ってきたーー。」と聞かされます。
「海のこともっと知りたい。そんな思いで、夏休みに【SDGs(持続可能な開発目標)】を学ぶ海洋体験に参加した」そうです。「海岸で、発泡スチロールやペットボトルなど想像以上のごみの量に驚いた。拾っても拾っても終わりが見えない」「〈人間が捨てたごみのせいで、未来は魚がいなくなってしまうかもしれない。海の悲しいさけびを聞いたような気がしました〉」〜「海の悲しいさけび」だったのですね。
 そして妃莉さんは「自分ができることを考え」、「ポイ捨てしない、友だちを誘ってごみ拾いイベントに参加する……。学校で、ごみを一つの箱に入れていたのに気づき、分別について先生に相談した」そうです。
「〈私にできることは小さなことかもしれませんが、自分なりに大きな一歩をふみ出せ、目の前が明るくなった気がしました。私がこの作文を書くことで、友達だけでなく少しでも多くの人に海を大切にする気持ちが広がればいいなと思います。そして、豊かな海でおじいちゃんがいつまでも元気で漁が続けられますように〉」とあります。「作文を読んだ祖父の義則さんは『仕事を手伝いながら、こんなことまで考えていたのか』と驚いた」そうです。
 「諌元さんは作文を書く際、まずは20枚ほどのA4の紙に祖父との思い出や考えたことをずらっと並べて書き、それから原稿用紙5枚にまとめていった。」そうです。作文の作法も紹介されてます。〜ほんとよく学び、考え行動されてると感心します。海を大切にする若い心に学ばなくちゃー。
(下:2023年1月11日 朝日新聞-小川裕介「祖父の働く海 悲しい叫び聞いた 大量のごみから魚や貝を守らなきゃ 思い作文に 自由研究・作品コン 福津の小4・諌元さん最優秀」より)