大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

〈バーチャル転校生〉登場

2023年03月12日 05時21分15秒 | 日記

「教室に〈バーチャル転校生〉がやってきた。授業や学級活動で意見が偏ったときに反対意見を述べたり、突拍子もない発言をしてかき回したりするアプリ」を使っての討議作りに使われているそうで、このバーチャル転校生《かずや君》と言うそうです。
 新聞では福井市足羽(あすわ)中学校の2年1組の道徳の授業が紹介されています。「教材は、北海道の霧多布(きりたっぷ)に赴任した研修医が、夢をかなえるために札幌に戻るか、へき地医療に身をささげるか揺れ動く姿を描いた物語」だそうで、「1960年、霧多布はチリ地震の津波で大きな被害を受ける。研修医は葛藤の末に残留を決意する」そうです。そこで担当の向井先生から問われるのは「あなたなら同じような行動ができますか」とのことです。「向井先生の問いかけに、生徒たちは少しとまっだった表情」になっていたところ、「そこに突然、教室の後方から大きな声がした。僕は『まったく行動できない』にしました。発言したのは、テレビ画面に映ったバーチャル転校生《かずや君》」でした。《かずや君》は『自分の夢をかなえたいです』」と発言します。「この発言が、教室の空気をがらりと変えた」そうで、「生徒は『私だったら自分の夢をかなえたい』『僕は現地の人の役に立ちたい』などと活発に意見を交わした」とのことです。《かずや君》の意見は向井先生が事前に考えられたもので、「生徒の考えに疑問を投げたり、意見が一方に偏ったときに逆の考えを表明したり」して、向井先生が「『議論を深めたい』と感じた場面でボタンを押して発言させる」そうです。
 「授業後、松井維音(いお)さん(13)は『みんなと違うかも』と思ったら何となく言いづらい。〈かずや君〉の話を聞いて本音でしゃべっていいんだと思えた』と話」されています。向井先生は、『バーチャル転校生に発言させることで、議論を広げることができた』と効果を」話されています。〜先生でなく一人の生徒としての意見に意義があるようです。
 「バーチャル転校生は、福井大事教育学部の小林渓太助教(教育工学)が開発したアプリ」だそうで、「昨年度本格的に学校で運用が始まった」とのことです。今年度は「山形県の中学や名古屋市の小学校でも授業が行われた」そうです。「岡山県の特別支援学校中学部では、女子生徒の〈対話相手〉として登場」してるそうで、活躍の場が広がってるようです。「小林さんは『児童生徒の本音を引き出し、安心して意見を言い合える教室づくりに活用してほしい』と話」されています。
(下:2023年3月5日 朝日新聞-小若理恵「〈バーチャル転校生〉空気ガラリ 反対意見やかきまわす発言 生徒も『本音』に アバターが画面に登場 特別支援学校 対話相手にも」より)