奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末〜8世紀初め)の極彩色壁画(国宝)に十二支像の〈辰(たつ)・巳(み)・申(さる)〉の図像が描かれていたことが、科学的な調査で確実になった」そうです。〜すごいですねー!揃っている四神像もすごいのに、十二支像も揃う?!
「十二支像は頭は獣、体は人の《獸頭人身》の姿が特徴で、東西南北の壁面に各3体ずつ描かれていたとされる。泥に覆われて肉眼では見えない場所があり、12体中、寅や午など6体しか確認できていなかった」そうです。〜考古学の分野で、泥に覆われているところに、科学的調査とはどんなやり方なのでしょうか?
「調査チームは【蛍光X線分析装置】で解析。顔料に含まれる元素の分布を探った結果、水銀と銅の元素が獸頭人身の3図像が浮かび上がるように広がっていた」そうです。〜土壌汚染調査装置の応用みたいです!
「東京大大学院の増記隆介准教授(仏教絵画史)は、〈巳〉には朱色の長い舌があったと推察。『よく残っていて驚いた。同じような図像は平安時代の仏教図像集の十二支像にも見られ、美術史的にもキトラ古墳の壁画の意義がより明確になった』と話」されています。
(下:2023年3月24日 朝日新聞-清水謙司「キトラ古墳壁画〈辰・巳・申〉の姿 新たな十二支像 文化庁確認」より)