・・・古代史の本を読むことは私の日常になっています。
読んでいる古代史の本の選択は著書の経歴を見て、信用のおける古代史研究家の書いたものを選んでいました。
日本古代史の分野は「邪馬台国ブーム以来」、ある程度売れる内容の本と云うことで、刺激的な「題」を本に付けて、著作業を生業とする作家による本がたくさん出版されています。
これらの本は題が違うだけで、内容は殆ど似たり寄ったりで、人の本を引用するだけの内容で、とても読む気にはなりません。
「今読んだいる本」
・・・上の写真の本は今まで読んだ、古代史研究家の本でもないし、プロの著作家の書いた、いい加減な内容の本でもない、私流に書かせてもらうと「アマチュアの古代史研究家」の研究成果の本です。
著者の経歴は企業の営業をやっておられた方らしいので、古代史研究については、やはりアマチュアではあります。
・・・副題に書いてある「纒向時代編」を読むと、一般化されていない纒向時代と云う言葉を使っているだけでもアマチュアの研究家の本だと感じられる。
・・・内容的は、作者が学者の研究家でないだけに、論を展開する内容は、ほとんどが人の論文や著作の引用が多いですが、その範囲は広く、且つ引用の内容は、よく勉強されているとは思う内容であります。
・・・著者の歴史観は、私自身の歴史観と考えている方向が同じなので、私はとても、面白く読ませていただきました。