小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて19年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

田中希実選手のインタビューに感動

2023-08-30 20:50:29 | 雑感
世界選手権5000mで8位入賞を果たした田中希実選手のインタビュー。
何度見ても涙が流れてしまう。

自分のやるべきことを考えに考え抜いて結果を出した。
どれだけまっすぐ真摯に競技に打ち込んできたのかが、この短いインタビューを通じてありありと伝わってくる。
語彙力が豊富で気持ちがストレートに聴く者に刺さる。

体格的に不利な小さな身体で東洋人としてアフリカ勢に混じって中距離走を世界レベルで戦い抜くためには、並外れた努力はもちろん、それを支えるクレバーな思考、考える力があるのだと分かる。








この小さな23歳の女性に、どれだけの人が勇気をもらったことだろう。




日本記録を更新した予選直後のインタビューも受け答えが素晴らしい。

「ぶら下がるという形ではあったが、世界の背中を見ながら最後まで走れた」

「集団自体から離れされそうになったときは、日本にいる皆さんや現地で支えてくださっている皆さんが自分を信じてと言ってくれた、その言葉を信じて最後まで走りきることができました」

これがレース直後の、そして23歳の言葉とは!
脱帽。

最低賃金

2023-08-30 05:01:00 | 雑感
最低賃金についての新聞記事を興味深く読んだ。



以下、自分用メモとして。
  1. 10月から適用される北海道の最低賃金は920円から960円となる。
    (北海道は全国13位 1位は東京1,113円 最下位は岩手県893円)
  2. 1959年「最低賃金法」が制定、その後の法改正を経て、労使が参加する国の審議会が目安を示し、都道府県の審議会が引き上げ額を決定する今の形となった。
  3. 90年代以降、規制緩和で非正規雇用が拡大し、最低賃金に近い給料で働く人が増えた。この結果、フルタイムで働いても生活保護水準以下の収入しかない「ワーキングプア」と呼ばれる社会層が生まれた。
  4. 厚労省は最賃引き上げで逆転は解消したとしているが、祝日や年末年始の休暇が算定に加味されておらず、実質的に逆転が続いている。
  5. 国は職場の最低賃金を引き上げた企業に設備導入などの費用を補助する「業務改善助成金制度」を設けているが、適用範囲が限定され、手続きも煩雑で申請件数は少ない。
  6. 日本弁護士連合会は、中小企業の社会保険料の負担を免除・軽減する支援策が有効と訴える。
  7. 賃上げが急速に進むとフリーランスや個人事業主が増える。業務委託契約は労働基準法が適用されないため。デリバリー配達員、理美容師、IT技術者、訪問販売員などに同様の働き方が広がっている。2023年5月「フリーランス取引適正化法」が交付されたが最低報酬の定めはない。多様な働き方の選択肢を残しつつ、適正な就業環境を守っていく対応が求められている。
  8. 先進各国の法定最低賃金は、1位オーストラリア約2,000円相当。日本は対象31ヶ国中15位。欧州各国や韓国を下回っている。
  9. アメリカでは連邦最低賃金は7ドル25セントで据え置かれているが、カリフォルニア州15.5ドル、ニューヨーク州14.2ドルと日本を大きく上回っている。
  10. 北欧諸国では労使交渉で決められ、例えばデンマークでは約2,300円。イギリスではサッチャー政権の方針で廃止された最低賃金制が復活、フランスは消費者物価の上昇に応じて最低賃金を引き上げつつ、中小企業の社会保険料の減免などで経営を支えている。各国で対策が先行している。
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人手不足などもあり最低賃金は今後も引き上げられる傾向が続くだろう。時給2000円が当たり前の時代も遠くないはずだ。
ボーダレス化する国際社会に追いつき、取り残されないためにも対応は急務である。