小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて19年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

北海道の「心臓」みたいな都会

2025-02-08 06:41:00 | 小樽
北海道新聞後志版から。
 
 
さすが玉川さんの着眼点。
いいこと言うなあ。
(生意気💦)
 
せっかくだから、印象的な部分をメモしておこう。


■多喜二はコピーライター的な力を持った作家
 
■流通が集積していた当時の小樽を、資本主義の暴力性が洗練されず、むきだしの状態だとみてとる。まるで「脈」を打っているようだ、と。
■まとまりのなさが、むしろ面白い。それが文学を育んできたかはともかく、さまざまな見方や考え方が小樽にあった。今なら「多様性の尊重」
■「ここはこうである」とはしない。市立小樽文学館も多喜二の施設だ、サブカルだと決め付けられる寸前でかわしてきた。
■足をとどめた瞬間から排他的になっていく。通り過ぎるもの、流動性の尊重が「自由」に近く、最も大切にしたい
■日本遺産の認定を機に多喜二の言葉だと知り、彼が大切にしたものを見つめてくれるのなら、それでいいかなと思う
 
 
 
そして、小樽市民として覚えておきたいのは、多喜二のこの一節だ。
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人口十五六万の、街並が山腹に階段形に這い上がった港街で、広大な北海道の奥地から集まってきた物産が、そこから又内地に出て行く謂わば北海道の「心臓」みたいな都会である。
  (中略)
時代的などんな波の一つも、この街全体が恰も一つの大きなリトマス試験紙ででもあるかのように、何等かの反応を示さずに素通りするということはない。
―小林多喜二「故里の顔」
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宮本記者の眼力と筆力の高さも伺える良記事と思う。
(生意気💦)
 
 
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さて、自分の中での小林多喜二といえば、次の一節だ。
 
 
 
冬が近くなると
ぼくはそのなつかしい国のことを
考えて深い感動に捉えられている
 
そこには運河と倉庫と税関と
桟橋がある
そこでは人は重っ苦しい空の下を
どれも背をまげて歩いている
ぼくは何処を歩いていようが
どの人をも知っている
 
赤い断層を処々に見せている
階段のように
山にせり上がっている街を
ぼくはどんなに愛しているか
分からない
 
 
 
東京に住んでいたときの気持ちが重なり、涙が出そうになる。
多喜二と同じ気持ちだ。
自分もどんなにか小樽を愛しているか分からない。
 
 

不整脈に新治療

2025-02-07 04:13:00 | 心房細動/アブレーション

自分を含め心臓の不整脈に苦しむ人たちにとっては嬉しい話題だ。
治療方法の選択肢が広がることで、救われる人たちは、少なくないだろう。

記事によると、自分のような持続性の心房細動には、新しいPFAではなく従来のアブレーション治療が依然として行われているという。それにはどんな理由があるのか、後学のために時間があるときにでも調べてみよう。

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不整脈に新治療 安全性向上 心房細胞に高電圧かけ破壊(出典:北海道新聞)

一般的な不整脈の心房細動で、新たな治療が保険適用となった。
これまでの治療と比べ、より安全性が高まり、心臓周辺組織への影響も少ない。
将来的には心房細動治療の主流になるとみられている。
心臓は心臓の筋肉に電気信号が伝わることで、収縮・拍動する。
心房細動は脈が速くなる頻脈の一種で、異常な電気信号によって心房が細かく震えるようになる。
放置すると心房内に血液がよどみ、血栓(血の塊)ができやすくなる。
日本不整脈学会不整脈専門医で、札幌白石記念病院(札幌市白石区)院長代理兼不整脈治療センター長の宮本憲次郎医師(循環器内科)によると、現在主流となっているのは、カテーテルを使ったアブレーション治療で、その有効性から薬物治療を経ずとも第1選択とされている。


これまでの治療は、異常な電気信号を出している部分を高温で焼しゃくする「高周波カテーテルアブレーション」と、異常な電気信号を出す肺静脈の入り口にマイナス50度の特殊なガスを送り込み、心房細胞を壊死(えし)させる「冷凍バルーンアブレーション」がある。
いずれも熱を利用し、組織に変性を与える仕組みだ。
そこに加わったのが昨年9月に保険適用となった「パルスフィールドアブレーション」だ。
カテーテル先端の電極から電気パルス(高電圧)をかけ、心房細胞に無数の穴を開け、破壊するものだ。

合併症軽減 手術時間も短く
同病院は昨年11月、道内で初めてこの装置を導入した。
宮本医師は「従来のアブレーションは心臓周辺にある食道や神経などの組織に、熱による影響を与えることもあったが、パルスフィールドは心臓外の合併症を軽減できる。
将来的には主流となる治療だ」と解説する。
現在、発作性(1週間に発作が出たり、収まる)の患者約10人に治療を実施。
経過も良好という。
持続性(1週間以上継続する)心房細動は、従来のアブレーション治療が行われている。
パルスフィールドアブレーションの治療時間は麻酔も含め1時間ほどで、従来の90~120分と比べ短い。
いずれも3泊4日の入院が必要で、治療費は変わらない。
宮本医師は「不整脈の人は心不全になりやすい。脳梗塞を発症して初めて不整脈だったと分かることもある。80代の高齢者でもできる治療なので、ぜひ相談してほしい」と話す。
パルスフィールドアブレーションは保険適用されたばかりのため、道内の医療機関で実施しているところは少ない。

半数以上 自覚症状なく
心房細動の主な症状は、脈の乱れ、動悸(どうき)、めまいなどだが、半数以上の人は自覚症状がなく脳梗塞を発症し不整脈と診断される事も多い。
高血圧、心臓病、甲状腺疾患、腎臓病、睡眠時無呼吸症候群などがあると、発症しやすいと言われる。
肥満、睡眠不足、疲労、ストレスなどが悪化の因子となる。
血栓予防と不整脈治療が2本柱。
不整脈治療に抗不整脈薬を服用する方法もあるが、学会のガイドラインでは、カテーテルアブレーション治療が効果が高く、第1選択となっている。


ヒューマンコンポスティング

2025-02-06 06:59:54 | 雑感
新聞記事が興味深かったので自分用メモとして。


火葬しない選択肢の重要性を説く小樽生まれの僧侶松本氏の意見を紹介する記事。

地球環境保護や死生観の見直しから、遺体を自然に還す土葬や樹木葬の必要性を提案する。
日本では99%が火葬であるが、環境負荷を減らしながら、死者を自然へと還すことで、命の循環を考える新たな価値観を広めるべきと説く。
若い世代と女性の間で、名前の残そうとしない感覚が広がっているように感じるというが、全く同感だ。
時代の変化とともに、冠婚葬祭の在り方も変化して当然だろうし、当然に葬送の在り方も変化してよいのだろう。

僧侶でありながら東大卒でMBAを取得し、企業の代表取締役も務めるという。
時代の変化とともに、僧侶の在り方も変化しているということなのだろう。

小樽出身、潮陵卒と聞いて、親近感がわきますね。

小樽、日本遺産の単独認定「感無量」市内関係者から喜びの声観光振興の取り組み課題

2025-02-05 06:53:26 | 小樽

小樽市の「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」が文化庁の日本遺産に認定された。

 

 
※日本遺産とは
「日本遺産(JapanHeritage)」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(JapanHeritage)」として文化庁が認定するものです。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。
 
 
これまで、北前船、炭鉄港と他都市と共同で二つの日本遺産に認定されていた小樽だが、小樽単独では初めて認定された。
 
正式名称
  1. 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜
  2. 本邦国策を北海道に観よ!〜北の産業革命「炭鉄港」〜
  3. 北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽~「民の力」で創られ蘇った北の商都~
 
 
取組を進めてきた関係者の悲願であり、喜びもひとしおだろう。
 
 
 
文化庁のホームページでは、評価ポイントが仔細に公表されている。
今後改善すべきポイントなど課題も指摘されているが、まずは認定になったことを小樽市民として素直に喜びたい。
 
 
 
ちなみに、今回、福岡県太宰府などの「西の都」は認定を取り消され、候補地域に格下げとなってしまった。
認定の権限を持つ文化庁の方ばかりを向き、忖度し始める自治体が出てこなければいいが。
 
 

日本遺産「古代日本の『西の都』」が初の取り消し 小樽と入れ替え

文化庁が認定する「日本遺産」について、同庁は4日、「古代日本の『西の都』」(福岡県)を一覧から外し、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」(北海道)を新たに認...

gooニュース

 
 
北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽~「民の力」で創られ蘇った北の商都~
構成文化財
 
1. 天狗山からの眺望(小樽港)
2. 旧手宮鉄道施設
3. 小樽市総合博物館所蔵鉄道車両群
4. 旧手宮線散策路
5. 小樽港北防波堤
6. 小樽港湾事務所みなとの資料コーナー所蔵防波堤関係資料(波力公式を含む)
7. 北浜地区倉庫群
8. 南浜地区倉庫群
9. 旧岡崎倉庫(3棟)
10. 旧日本郵船株式会社小樽支店及び附属倉庫群
11. 日本銀行旧小樽支店
12. 旧三井銀行小樽支店
13. 色内銀行街
14. 色内通り、堺町通りの商店
15. 旧小樽商工会議所
16. JR小樽駅本屋及びプラットホーム
17. 繁栄期の料亭、ホテル建築群
18. 小樽運河
19. 奥沢水源地水道施設
20. 運河完成後の倉庫群
21. 旧北海製罐倉庫(株)事務棟、工場、倉庫 
22. 小樽市総合博物館所蔵9.5ミリ動画資料
23. 中村善策作風景画
24. 小樽運河を守る会関係資料
25. 藤森茂男作風景画
26. 兵庫写真コレクション
 
建築物だけでなく、眺望や景観、中村善策、藤森茂男の絵のほか、動画資料、写真なども構成文化財となっている。
 
 

松山千春のトーク力はすごい

2025-02-04 07:09:11 | 雑感
この動画、何度見ても笑える。


2009年4月18日札幌市内で開催された新党大地 第四回北海道セミナー 。
もう16年前の映像だ。
ゲストで来道した佐藤優氏の姿も後ろに見える。
このブログでも過去何度か紹介している動画だが、ときどき無性に見たくなる。
語り口調、間合いといい絶妙だ。
聴衆の心が動いているのが分かる。
こんな話力を身に付けられたら、話すことも楽しくなるだろうなあ。

「言葉も出ない…」北海道日本海側を中心に大雪小樽市は3日間で60センチ降雪

2025-02-03 06:25:23 | 小樽
先週まで今年は少雪だと言ってたのに。
2/8から始まる小樽雪あかりの路。
雪が少ないとわざわざ経費をかけて雪を搬入したばかりなのに。
イベントにとっては、恵みの雪であるはずですが、どうせならもう1、2週間降るのが早ければ余計な経費がかからなかったのに。
こればかりは仕方がない。
天候に左右されるのは、屋外イベントの宿命なのかもしれません。




窓口時間を短縮し、市民サービス向上へ

2025-02-01 07:42:39 | 雑感
先日読んだ雑誌に掲載されていた記事を興味深く読んだ。
 
「窓口時間を短縮し、市民サービス向上へ」
 
へ?
 
逆じゃないの?
 


 
と一瞬思ったが、読んでいてなるほどと思った。
 
コンビニでの住民票交付手数料を10円にするなどして「行かない窓口」の機会を拡大。
市役所に来る人が減っているのに、同じ時間、同じ人数で対応するのは合理的ではない。
政策立案機能を強化し、社会課題解決の可能性を高め市民サービスを向上させる狙いという。
 
ーーー
 
ヒト・モノ・カネといった限られたリソースをどう振り分けるか。
少子高齢化が進み、交付税が減額される中で、どの基礎自治体においても大きな課題となっているが、将来にわたって持続可能な行政運営をするためには、旧態依然で固定化された考えにとらわれず、こうした自由で柔軟な発想が不可欠である。
 
 
若い市長なのだろう。
フリーアドレスデスクの導入により、省スペース化や職場内コミュニケーションの活性化を図るなど、新しい取組を次々に打ち出しているようだ。
 
現状維持したい勢力との軋轢に震えず、積極果敢に現状打破の打ち出す姿勢には、敬意を表したい。