
美輪ことば
16歳でプロの歌手デビューして以来、ジェンダーを超えた生き方を示し、今年90歳を迎えるとは信じられない。
紡ぐ言葉はどれも至言だ。
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「なんとかなる」で人生を切り開きましょう
私はこう見えて、いつもお気楽です。「なにが起きても平気」と、達観しているからかもしれません。
人生、なかなか思い通りにはいかないものです。私も、振り返ると山あり谷あり。なにをやってもうまくいかず、経済的に追い詰められ、駅や公園で寝泊まりした時期もありました。それでも、このまま人生が終わるとはまったく思いませんでした。
窮地に陥ったときは、自分を信じて、負けない心を持ち続けること。プラス思考で「ケセラセラ」「なんとかなる」と思っていると、自然と運が開け、本当に 「なんとかなる」ものです。
"経営の神様”とも呼ばれた松下電器産業の創業者・松下幸之助さんは、「日本人の95パーセントは悲観論者。残りの5パーセントの楽観論者が各界をリードしている」といったことを語っていたそうです。また、エッセイ集『幸福論』で幸福になるための自己のあり方を説いた哲学者のアランの言葉に、「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する」があります。やはり、意志を持って「楽観主義でいよう」と決めて行動することが、人生をプラスの方向に切り開くコツと言えそうです。
そう言うと必ず、「では、楽観的になるにはどうしたらいいのでしょう」と聞かれます。残念ながら、そんなテクニックはありません。もし、ひとつアドバイスするとすれば、「今日一日をどう充実させて生きるかを理性的に考えること」です。
たとえ明日の朝、目が覚めなかったとしても後悔しない、と思える毎日を送っていたら、明日を憂うことがなくなるでしょう。
そんな毎日を積み重ねていけば、さまざまな不安もスーッと消えて「明日は明日の風が吹く」と、お気楽さんでいられますよ。
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