アイロンがけをしていると、気持ちが穏やかに落ち着いてくる。
襟、肩、袖、身ごろなど場所によってキーピングとスムーサーを使い分けながら、パリッとさせたりサラッとさせたりしていくのが楽しい。
スプレーの仕方だが、いつも引き金を最後まで握り切って使っていた。
狭い範囲で少量のスプレーでいいところでも、最後まで引き金を握り切っていたので、余計な液剤がアイロン台に飛び無駄になっていた。
しかし、引き金の握りを半分くらいにすれば、液剤は少量で広範囲に飛んでいかない。
ごく普通の、当たり前の原理を思いがけず発見してしまった!
そして考えた。
どうして自分はそんなふうに使ってこなかったのだろう。
スプレーは握り切るものという先入観なのか。
いや、そもそも何も考えずにただ使っていたのだろう。
頭を使わなくたって、引き金を握ればスプレーは噴射される。
整髪剤も香水も芳香剤も風呂掃除も錆止めもアルコール除菌もすべて加減して握ってはこなかった。
なんということか。
スプレーの引き金を加減して握ることを、50代という人生の折り返しを過ぎて、初めて知ったのだ。
アイロンをかけながら、自分の無知を発見したのだ。
何も考えずに何気なくやっていることって、ほかにもたくさんあるだろう。
顔の洗い方、
タオルのたたみ方、
歯磨き粉の出し方、
箸の持ち方、
トイレットペーパーの使い方、
靴下の履き方、
水の注ぎ方、
くしゃみの仕方、
あくびの仕方、
咀嚼の仕方、
ゲップの仕方。
なんだか自分が怖くなってきた(´・ω・`)
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