図書館で借りた本の中にいい話が載っていた。
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以前、成人式の会場でステージに上がって暴れたり、会場の外で酒を飲んだり、式の間中ずっとおしゃべりをしている新成人が大きな社会問題になった。そこで宮崎市では数年前から会場を新成人の出身中学校に変え、さらに地域の人たちによる手づくりの成人式にしようということになった。1 月 9 日、地元の中学校に行ってきた。やっぱり成人式らしく女の子たちの着物姿は豪華絢爛、男の子も原色の派手な紋付袴を着たり、スーツ姿の子らも奇抜なヘアースタイルをバッチリ決めていた。中学校単位で行うようになってから暴れる子もいなくなり、今年も滞りなく執り行われた。(中略)
会場にクロネコヤマトの仕事着を着た若者が入ってきた。
1 日休むとトラック1 台分の荷物の配達が 1 日遅れる。人手も足りず、仕事を休むこともできなかったということで、彼は式の途中で式典の会場に立ち寄ったとのことだった。
受付の人が「住所を書いてください。最後に記念写真を撮って送りますから」と言うと、「いやぁ、この格好だから記念写真はいいですよ」と彼は断った。
その時、受付の女性が言った。
「何言ってるのよ、あなたが一番かっこいいですよ!」
よくぞ言ってくれたと思う。そしてその女性は、「あの子は聴く姿勢もよかったですよ」とも話していた。
出来上がってきた記念写真を見た。
左端に写っていた緑色のジャンパー姿の若者が、誰よりも誰よりもかっこよかった。
「日本一心を揺るがす新聞の社説」みやざき中央新聞
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読み終えて、いい話だと「じーん」ときたので、遥と葵に話して聞かせてみた。
パパ「この人どうしてこのクロネコヤマトの子をかっこいいと感じたか分かる?」
遥と葵「・・・。」
パパ「同僚に迷惑を掛けまいと仕事を休まずに自分の職責を果たそうとする責任感のある態度がかっこいいんじゃないかな?」
遥と葵「・・・。」
パパ「自分がこの人と同じ立場だったらどうだい?」
遥と葵「・・・。」
パパ「受付の人もホントによくぞ言ってくれただよね。著者の気持ち分かるなあ。」
遥と葵「朝、忙しいの!」
最近冷たい二人
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以前、成人式の会場でステージに上がって暴れたり、会場の外で酒を飲んだり、式の間中ずっとおしゃべりをしている新成人が大きな社会問題になった。そこで宮崎市では数年前から会場を新成人の出身中学校に変え、さらに地域の人たちによる手づくりの成人式にしようということになった。1 月 9 日、地元の中学校に行ってきた。やっぱり成人式らしく女の子たちの着物姿は豪華絢爛、男の子も原色の派手な紋付袴を着たり、スーツ姿の子らも奇抜なヘアースタイルをバッチリ決めていた。中学校単位で行うようになってから暴れる子もいなくなり、今年も滞りなく執り行われた。(中略)
会場にクロネコヤマトの仕事着を着た若者が入ってきた。
1 日休むとトラック1 台分の荷物の配達が 1 日遅れる。人手も足りず、仕事を休むこともできなかったということで、彼は式の途中で式典の会場に立ち寄ったとのことだった。
受付の人が「住所を書いてください。最後に記念写真を撮って送りますから」と言うと、「いやぁ、この格好だから記念写真はいいですよ」と彼は断った。
その時、受付の女性が言った。
「何言ってるのよ、あなたが一番かっこいいですよ!」
よくぞ言ってくれたと思う。そしてその女性は、「あの子は聴く姿勢もよかったですよ」とも話していた。
出来上がってきた記念写真を見た。
左端に写っていた緑色のジャンパー姿の若者が、誰よりも誰よりもかっこよかった。
「日本一心を揺るがす新聞の社説」みやざき中央新聞
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読み終えて、いい話だと「じーん」ときたので、遥と葵に話して聞かせてみた。
パパ「この人どうしてこのクロネコヤマトの子をかっこいいと感じたか分かる?」
遥と葵「・・・。」
パパ「同僚に迷惑を掛けまいと仕事を休まずに自分の職責を果たそうとする責任感のある態度がかっこいいんじゃないかな?」
遥と葵「・・・。」
パパ「自分がこの人と同じ立場だったらどうだい?」
遥と葵「・・・。」
パパ「受付の人もホントによくぞ言ってくれただよね。著者の気持ち分かるなあ。」
遥と葵「朝、忙しいの!」
最近冷たい二人