藤井達吉は芸術についてこう述べています。「芸術作品は、作者の人間性、全人格が優劣を決めるのであって、技術ではない。」、「最後は『人格』に帰する。何をしてもこの『人格』の表現だ。」と表現しているように人格の大切さを唱えています。
そして、芸術を行なう理由として「より人間らしく生き、人間らしく生きるために芸術をおこなうのである。」と言っています。
達吉の言う「人間らしさ」とは、常に向上するです。つまり、咋日より今日、今日より明日の自分の方が進歩していて、死ぬときが最高の自分であることを求めつづけるという意味でしょう。それは、人が人を、自然を愛し、慈しみ、感謝し、心豊かに生活することと言えます。芸術だけではなくすべてのことに共通する言葉です。人格というものを軽んじる傾向の多い周りを鑑みるとこの言葉は胸にしみこみますね。
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