備前焼に対する情熱がひしひしと伝わってくるような作品です。備前の茶碗というと金重陶陽、藤原啓、藤原雄といったあたりでしょうね。そのほかにも伊勢崎淳、森陶岳などたくさんの備前の陶芸家が茶碗を造っています。ただ、他の陶磁器に比べて評価は低いように思います。藤原建は53歳で亡くなっていることもあり、人間国宝に指定されていないので、力量の割にはご存知の方も少ないようです。 ただ、藤原建の作品は緻密ながらもそれを感じさせない大らかさが感じられ、何物にも捕らわれない豪放な作風は藤原建の最大の魅力と言えます。
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