夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

群鶴図 内海吉堂筆

2012-04-21 05:35:12 | 掛け軸
本日はあまり知られていない画家ですが、すでに3作目の投稿となりました。

群鶴図 内海吉堂筆
絹本水墨着色 軸先鹿角 合箱
全体サイズ:縦1970*横640 画サイズ:縦1050*横500




落款には「吉堂海復写」とあり白文朱方印「海復(復は本名)」と朱文白方印「吉堂」が押印されています。落款に硬さが見られますが、真作に相違ないと判断しました。鶴は吉祥の図柄であり、よく描かれています。



本ブログでは福田豊四郎の作品などを投稿しています。



群鶴図は有名な作品が数多くあり、著名な作品に伊藤若沖の作品があります。



 
内海 吉堂 :1849~1925。嘉永2年(1849)12月3日福井県敦賀生まれ。父は内海元紀。本名は復、字は休郷、通称は鹿六。




滋賀県湖東の医師・小菅兎峰について漢学を、のち京都に出て四条派の塩川文麟に師事する。花鳥画、特に鯉画を得意とする。

明治初年中国に遊学すること2回、各地の旧跡名画に接して研鑚、南画家の道に進む。明治21年京都府画学校に出仕。明治30年第1回全国絵画共進会に『武陵桃源』、明治32年第2回に『東坡遊石鐘山』で銅牌、明治40年『松巒瀑布』で三等銅牌となるなど日本美術協会展で受賞を重ね活躍する。

大正元年第6回文展に『船過孟浪梯図』で、翌年第7回文展に『江南春靄』で入選する。大正14年(1925)10月9日京都市で歿、75歳。


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