所蔵していた作品を整理していたら、亡くなった保戸野窯の平野庫太郎氏の作品がありました。30年来の友人でしたので、数多くの平野庫太郎氏の作品を所蔵していますが、面取の一輪挿があったのを失念していましたので、懐かしく思い出しました。
友人を偲ぶ 辰砂釉(面取)一輪挿 平野庫太郎作
共箱
口径41*最大胴径90*高台径67*高さ258
本ブログで平野庫太郎氏の作品は幾度か紹介していますが、当方とは同郷で大学の先輩です。亡くなった家内が訪れた窯元にて知り合ったのですが、その後は小生が窯元で陶芸を学ぶようになり、転勤してからも年に数回は訪ねていました。
工房での陶芸談義を中心にして話し込んだのを懐かしく思います。
「下手な字だな~」と言いながら箱書をしていたのも懐かしい・・。
病気になった時に覚悟したように報告を受けた時を思い出すとやりきれない思いがあります。亡くなった家内と同じ病でした。
平野庫太郎氏の作品は品があったいい。高潔であった生き方そのものです。数種類の釉薬の一輪挿を頂いたのですが、面取の一輪挿は李朝のような風格があってさらにいいものとなっています。