展示での最近のお気に入りの展示は下記の作品らです。
家に古くからあった五彩の花入れ・・。近世の模倣品であれ、作品の素性がどうあれ、思い出の詰まった作品です。
絵は寺崎廣業の「黄初平」です。黄初平の教えは「人は、見たいものしか見ようとはしない。実際見たにせよ、自分の世界の範囲でしかそれを解釈・容認しない傾向がある。」と言う教えとしてのとらえ方もできます。
骨董の真贋も然り、商売にする以外には、結局は所蔵する者には真贋などないのかもしれません。金銭や美への欲があるから真贋があるのだろうと思っています。純粋に美への探求でありたいものです。
敷き台は家内の家の庭にあったという欅の根を小生が加工(切った)もの。
さて本ブログにて紹介されている西洋陶磁器はメインとして阿蘭陀焼の作品、いわゆるデルフト焼で染付がメインでしたが、今回は色絵の作品の紹介です。
いずれにしても当方の門外漢の作品です。顰蹙を買うかもしれませんが、贋作であろうと氏素性が解るまいという作品から知識を最初に得るのが小生の特定の分野への最初の入り口です。
氏素性の解らぬ作品 伝マジョリカ焼 花文色絵大皿
合箱入
口径395*高さ65.
もともとはデルフト焼と称して売られていた作品ですが、当方はデルフト焼とは思っておらず、作品そのものが気に入ったので購入した作品です。
おそらくマジョリカ系統の陶磁器だろうと判断しています。図柄がいいですね。
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マジョリカ焼(Maiolica):陶芸用語。マヨリカともいう。素地に錫白釉をかけ,上絵付けをした南ヨーロッパの軟質陶器。
陶器の素地に錫白釉をかける技法は,イスラム陶器に始るが,その技法がスペインに入ってイスパノ・モレスクを生み出した。これがイタリアとスペインを結ぶ地中海上の小島マヨルカ島を通じてイタリアやフランスに輸出されたために,この種の施釉陶器をマジョリカ陶器と呼ぶようになった。
また,イタリアでも各地で錫白釉がけの陶器が作られるようになり,それらも一般にマジョリカと俗称されるようになった。スペインでは 14世紀頃から,イタリアでは 14世紀末より発達して今日にいたっている。
製作地は,スペインではマラガ,アルメリア,バレンシア地方,中部のタラベラなど,イタリアでは,中部のカステルデュランテ,ウルビノ,カファジョーロ,フィレンツェ,シエナ,グッビオ,オルビエト,デルータ,シチリア島のパレルモやカルタジローネなどがあげられる。
絵付けは多彩な顔料で花,鳥,動物,人物の絵付けをしたもの,歴史的事件や神話をモチーフとしたもの,風俗を描いたものなどはなやかで装飾的。なお,白い化粧土をかけてかき落し,文様を残した上に透明釉をかけたものをメッツア・マジョリカといって区別することもある。今日でも南欧各地で盛んに作られている。
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さて、古そうな作品ですが、スペイン? イタリア? いつ、どこの作品やら?
軟陶の胎土が使用され、この点ではオランダやスペインに近い作品かと思われますが、なんといっても図柄が面白く、また40センチ近い大皿は珍しいと思い購入しました。
購入先では阿蘭陀焼で江戸期はあろうということでしたが、こちらも定かではありませんね。
どこか伊万里風、どこか西洋風・・・。いくら集めてもどこか似かよっている作品が多い古伊万里、鍋島に比べていろんな趣のある陶磁器に触手を伸ばすのは邪道・・
ただ伊万里ばかり集めている方や壺ばかり集めている御宅に招かれたことがありますが、どうも落ち着かない。美のバランスが悪いのです。とくに壷などは部屋にひとつでいい。李朝も伊万里もひとつでいいのに・・・・。軸や絵画や活けた花が落ちる
ともかく好きな作品です。本人が好きで気に入っていれば贋作などは存在しませんが、別の価値観のある人との売買となるとそこが重要となるのでしょう。真贋とは所詮、そのような世界で論じればいいこと
*40センチを超える大皿が最近小さく見えてきます。どうも大きな皿の蒐集数が多くなったせいらしい
家に古くからあった五彩の花入れ・・。近世の模倣品であれ、作品の素性がどうあれ、思い出の詰まった作品です。
絵は寺崎廣業の「黄初平」です。黄初平の教えは「人は、見たいものしか見ようとはしない。実際見たにせよ、自分の世界の範囲でしかそれを解釈・容認しない傾向がある。」と言う教えとしてのとらえ方もできます。
骨董の真贋も然り、商売にする以外には、結局は所蔵する者には真贋などないのかもしれません。金銭や美への欲があるから真贋があるのだろうと思っています。純粋に美への探求でありたいものです。
敷き台は家内の家の庭にあったという欅の根を小生が加工(切った)もの。
さて本ブログにて紹介されている西洋陶磁器はメインとして阿蘭陀焼の作品、いわゆるデルフト焼で染付がメインでしたが、今回は色絵の作品の紹介です。
いずれにしても当方の門外漢の作品です。顰蹙を買うかもしれませんが、贋作であろうと氏素性が解るまいという作品から知識を最初に得るのが小生の特定の分野への最初の入り口です。
氏素性の解らぬ作品 伝マジョリカ焼 花文色絵大皿
合箱入
口径395*高さ65.
もともとはデルフト焼と称して売られていた作品ですが、当方はデルフト焼とは思っておらず、作品そのものが気に入ったので購入した作品です。
おそらくマジョリカ系統の陶磁器だろうと判断しています。図柄がいいですね。
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マジョリカ焼(Maiolica):陶芸用語。マヨリカともいう。素地に錫白釉をかけ,上絵付けをした南ヨーロッパの軟質陶器。
陶器の素地に錫白釉をかける技法は,イスラム陶器に始るが,その技法がスペインに入ってイスパノ・モレスクを生み出した。これがイタリアとスペインを結ぶ地中海上の小島マヨルカ島を通じてイタリアやフランスに輸出されたために,この種の施釉陶器をマジョリカ陶器と呼ぶようになった。
また,イタリアでも各地で錫白釉がけの陶器が作られるようになり,それらも一般にマジョリカと俗称されるようになった。スペインでは 14世紀頃から,イタリアでは 14世紀末より発達して今日にいたっている。
製作地は,スペインではマラガ,アルメリア,バレンシア地方,中部のタラベラなど,イタリアでは,中部のカステルデュランテ,ウルビノ,カファジョーロ,フィレンツェ,シエナ,グッビオ,オルビエト,デルータ,シチリア島のパレルモやカルタジローネなどがあげられる。
絵付けは多彩な顔料で花,鳥,動物,人物の絵付けをしたもの,歴史的事件や神話をモチーフとしたもの,風俗を描いたものなどはなやかで装飾的。なお,白い化粧土をかけてかき落し,文様を残した上に透明釉をかけたものをメッツア・マジョリカといって区別することもある。今日でも南欧各地で盛んに作られている。
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さて、古そうな作品ですが、スペイン? イタリア? いつ、どこの作品やら?
軟陶の胎土が使用され、この点ではオランダやスペインに近い作品かと思われますが、なんといっても図柄が面白く、また40センチ近い大皿は珍しいと思い購入しました。
購入先では阿蘭陀焼で江戸期はあろうということでしたが、こちらも定かではありませんね。
どこか伊万里風、どこか西洋風・・・。いくら集めてもどこか似かよっている作品が多い古伊万里、鍋島に比べていろんな趣のある陶磁器に触手を伸ばすのは邪道・・
ただ伊万里ばかり集めている方や壺ばかり集めている御宅に招かれたことがありますが、どうも落ち着かない。美のバランスが悪いのです。とくに壷などは部屋にひとつでいい。李朝も伊万里もひとつでいいのに・・・・。軸や絵画や活けた花が落ちる
ともかく好きな作品です。本人が好きで気に入っていれば贋作などは存在しませんが、別の価値観のある人との売買となるとそこが重要となるのでしょう。真贋とは所詮、そのような世界で論じればいいこと
*40センチを超える大皿が最近小さく見えてきます。どうも大きな皿の蒐集数が多くなったせいらしい