夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

青手九谷 楼閣山水図小皿 & 万暦赤絵写 結文香合

2015-05-07 04:54:31 | 陶磁器
ちょっとした小物の器にも気を使いたい・・。

青手九谷 楼閣山水図小皿
口径110*高台径70*高さ21



幕末から明治にかけての九谷の小皿。



使っていたのでしょう。口縁の欠けは小生が急拵えで金繕い。



無造作な絵付、釉薬は虹彩になっているのがいい。



再興九谷になるのかどうかはどうでもいいこと。



モノはその本質はいいモノであること、そしていいモノを手に入れること、そして使い切ること。



むろん高けりゃいい、本物ならいい、という短絡的なものでない気がします。


万暦赤絵写結文香合
幅74*奥行45*高さ22



「結び文」とは「細く巻きたたんだ書状の上端または中央を折り結んで,結び目に一筋墨を引いたもの。



古くは艶書(えんしよ)に,のちには正式の書状にも用いた結び状」とあります。「縁を結ぶもの、永遠をつむぐもの、時々はお便りを」という意味がありますが、結文香合は平安時代に書状を長く折り畳み、結び目を作り渡した結び文(結び文は、平安時代以来恋文によく用いられた封式)を模した香合のことで「色絵結文香合(仁清作)」などが有名です。



本作品はおそらく京焼の作品かと思われますが、明末赤絵を模した染付の作品です。



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万暦赤絵(ばんれきあかえ):中国の明の万暦年間に景徳鎮で作られた陶磁器で、色絵の白磁のことである。日本での用語であり、中国では万暦五彩という。景徳鎮で万暦年間に制作された白磁に染付(釉下コバルトによる藍の発色)と赤絵(白磁の釉上に焼き付ける赤・緑・黄・紫の釉薬)を併用した陶磁器である。中国では五彩と呼ばれる色絵陶磁器は明時代に盛行したが、万暦時代の製品は特に華美である。官窯としても多量に製造されたが、輸出品も多く特に日本に多く残っている。日本では『万暦赤絵』と呼ばれて尊重された。志賀直哉が1933年(昭和8年)に発表した短編小説「万暦赤絵」では、展覧会に展示された万暦の陶磁器に当時の値段で1万円や8千円といった値段が付けられ、主人公は「とにかく高価すぎる。この価が一ト桁下であっても買う能力があるかどうかわからない」と慨嘆している。



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家内が買ってきたクッキー・・。



骨董品なんざ、このクッキーの足元にも及ぶまい。骨董品は人生の主役ではない。脇役も脇役・・・端役程度。




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