
週末には家内が出かけてので、息子は小生とべったり。外は雨なので家の中で一日中遊び相手。ようやく夕食後に入浴して後に熟睡・・。

息子が寝ている間に刀剣の手入れ、新しく研いだ後は少しの間はこまめに手入れする必要があります。とくに鞘も修繕した後は念入りに行なう必要があるとか。

最近の週末は息子が小生から離れないため、骨董の整理がままならず・・・。これはこれで愉しいのですがね。
さて、骨董を指導していただいた大先輩が、「陶磁器の行き尽くところは備前だよ。」と仰っていました。本日はその備前の大皿の紹介です。
伊部七角飾皿 金重道明作
共箱
全体サイズ:最大幅435*高台最大幅210*高さ50

備前焼は備前市伊部地区で盛んであることから「伊部焼(いんべやき)」との別名も持つことを知らない方も多いようです。

***********************************
金重 道明(かねしげ みちあき):1934年 ~ 1995年。岡山県出身の陶芸家。備前焼の陶工。金重陶陽先生の長男として生まれ、伝統の中に独自のセンスを盛り込んだ作風で万人を魅了した。
1934年-岡山県備前市伊部に金重陶陽の長男として生まれる。
1956年 22歳 金沢美大工芸科卒業。
1957年 23歳 朝日現代陶芸展初入選。以後連続入選。
1958年 24歳 日展入選。
1960年 26歳 渡米。
1961年 27歳 2月帰国。
1964年 30歳 日本伝統工芸展入選。以後度々入選する。
1967年 33歳 米国・メキシコで開催の「国際芸術見本市」に出品。
1968年 34歳 京都・東京国立近代美術館開催「現代陶芸の新世代」展出品。
1969年 35歳 日本工芸会正会員となる。
1970年 36歳 第2回ヴァルロス国際陶芸ビエンナーレ出品。
1971年 37歳 第3回金重陶陽賞受賞。
1973年 39歳 一水会陶芸展出品、委員に推挙される。
1975年 41歳 鈴木 蔵と双戌展開催。名古屋松坂屋、日本橋高島屋にて個展開催。東京大丸にて開催の「備前一千年」展に出品。
1976年 42歳 東ドイツにて開催の「日本の陶磁名品」展に出品。
1979年 45歳 第7回中日国際陶芸展審査員。大阪高島屋にて個展開催。
1980年 46歳 日本陶磁協会賞受賞。名古屋松坂屋にて個展開催。
1981年 47歳 岡山、京都高島屋にて作陶25周年記念展開催。
1982年 48歳 第7回アジア芸術祭(香港)「現代日本陶芸」展に招待出品。
1983年 49歳 岡山天満屋にて個展開催。米国スミソニアン美術館「備前の名陶その源流から現代まで」に出品。大阪・岡山・東京高島屋にて個展開催。ビクトリア アンド アルバート美術館にて開催の現代日本陶芸」展に出品。
1984年 50歳 西ドイツ国内巡回開催の「土と炎ー現代日本の伝統陶芸」展に出品。
1985年 51歳 岡山・福山天満屋、東京高島屋にて作陶30年記念展開催。
1986年 52歳 広島天満屋にて個展開催。
1995年 61歳 死去。


***********************************
ご存知のように金重道明は本ブログでなんどか紹介している金重陶陽の長男です。

共箱も揃っています。備前焼は作家の彫印ですので、共箱がないと真贋は判断が難しくなります。

幾何学的な文様に牡丹餅、火襷(ひだすき)、そしてこの大きさ。製作の難しい作品です。

備前焼の陶工として初めて人間国宝となり、備前焼の中興の祖と称された金重陶陽の技量がきちんと受け継がれています。

40センチを超える大きな皿は備前焼には非常に珍しいものす。収縮率の大きい備前の土で、薄く大皿を焼成する難易度は想像するだけで、難しさが解ります。

裏面は七角の高台となって、火襷(ひだすき)?があることことから、高台中央をなにかに乗せて焼いたのでしょう。「↑」の陶印があります。

箱内には2013年に開催された展示会のパンフレットが同封されています。

同じ作意の作品が出品されていたようです。

掲載の作品より本日紹介の作品のほうが出来がよさそうです。

保存は熟睡している息子が将来でも解るようにしておきます。

我が長男に伝えるべきものを伝えるときまで・・・。

息子が寝ている間に刀剣の手入れ、新しく研いだ後は少しの間はこまめに手入れする必要があります。とくに鞘も修繕した後は念入りに行なう必要があるとか。

最近の週末は息子が小生から離れないため、骨董の整理がままならず・・・。これはこれで愉しいのですがね。
さて、骨董を指導していただいた大先輩が、「陶磁器の行き尽くところは備前だよ。」と仰っていました。本日はその備前の大皿の紹介です。
伊部七角飾皿 金重道明作
共箱
全体サイズ:最大幅435*高台最大幅210*高さ50

備前焼は備前市伊部地区で盛んであることから「伊部焼(いんべやき)」との別名も持つことを知らない方も多いようです。

***********************************
金重 道明(かねしげ みちあき):1934年 ~ 1995年。岡山県出身の陶芸家。備前焼の陶工。金重陶陽先生の長男として生まれ、伝統の中に独自のセンスを盛り込んだ作風で万人を魅了した。
1934年-岡山県備前市伊部に金重陶陽の長男として生まれる。
1956年 22歳 金沢美大工芸科卒業。
1957年 23歳 朝日現代陶芸展初入選。以後連続入選。
1958年 24歳 日展入選。
1960年 26歳 渡米。
1961年 27歳 2月帰国。
1964年 30歳 日本伝統工芸展入選。以後度々入選する。
1967年 33歳 米国・メキシコで開催の「国際芸術見本市」に出品。
1968年 34歳 京都・東京国立近代美術館開催「現代陶芸の新世代」展出品。
1969年 35歳 日本工芸会正会員となる。
1970年 36歳 第2回ヴァルロス国際陶芸ビエンナーレ出品。
1971年 37歳 第3回金重陶陽賞受賞。
1973年 39歳 一水会陶芸展出品、委員に推挙される。
1975年 41歳 鈴木 蔵と双戌展開催。名古屋松坂屋、日本橋高島屋にて個展開催。東京大丸にて開催の「備前一千年」展に出品。
1976年 42歳 東ドイツにて開催の「日本の陶磁名品」展に出品。
1979年 45歳 第7回中日国際陶芸展審査員。大阪高島屋にて個展開催。
1980年 46歳 日本陶磁協会賞受賞。名古屋松坂屋にて個展開催。
1981年 47歳 岡山、京都高島屋にて作陶25周年記念展開催。
1982年 48歳 第7回アジア芸術祭(香港)「現代日本陶芸」展に招待出品。
1983年 49歳 岡山天満屋にて個展開催。米国スミソニアン美術館「備前の名陶その源流から現代まで」に出品。大阪・岡山・東京高島屋にて個展開催。ビクトリア アンド アルバート美術館にて開催の現代日本陶芸」展に出品。
1984年 50歳 西ドイツ国内巡回開催の「土と炎ー現代日本の伝統陶芸」展に出品。
1985年 51歳 岡山・福山天満屋、東京高島屋にて作陶30年記念展開催。
1986年 52歳 広島天満屋にて個展開催。
1995年 61歳 死去。


***********************************
ご存知のように金重道明は本ブログでなんどか紹介している金重陶陽の長男です。

共箱も揃っています。備前焼は作家の彫印ですので、共箱がないと真贋は判断が難しくなります。


幾何学的な文様に牡丹餅、火襷(ひだすき)、そしてこの大きさ。製作の難しい作品です。

備前焼の陶工として初めて人間国宝となり、備前焼の中興の祖と称された金重陶陽の技量がきちんと受け継がれています。

40センチを超える大きな皿は備前焼には非常に珍しいものす。収縮率の大きい備前の土で、薄く大皿を焼成する難易度は想像するだけで、難しさが解ります。

裏面は七角の高台となって、火襷(ひだすき)?があることことから、高台中央をなにかに乗せて焼いたのでしょう。「↑」の陶印があります。

箱内には2013年に開催された展示会のパンフレットが同封されています。

同じ作意の作品が出品されていたようです。

掲載の作品より本日紹介の作品のほうが出来がよさそうです。

保存は熟睡している息子が将来でも解るようにしておきます。

我が長男に伝えるべきものを伝えるときまで・・・。