本日は息子の幼稚園の入園式です。おそらく小生より年上の父母はいないでしょうが、朝から出かけてきます。生まれてきた子、産んでくれた家内に感謝・・。
ところで最近読んだ本で面白かったのは「コーヒーが冷めないうちに」(川口俊和著 サンマーク出版)です。20万部突破のベストセラーですので、読んだ方も多いかと思いますが、お勧めの一冊です。生きている意味がまたひとつ理解させてくる本だと思います。
本日の投稿は今年の2017年1月9日に投稿された原稿に追記したものです。リメイクした理由は下記によります。
週末に家内と息子とで図書館に絵本を借りに出かけました。月に一度くらいは付き合うようにしています。息子に絵本を読んであげたり、息子が絵本を選ぶのに付き合っていますが、息子の関心は新幹線・・。どうも最近凝っているようですが、凝り性は小生からの遺伝らしい。家内に息子を任せて、どれ自分の凝り性の本でも探そうかとしていたら、分厚い立派な本で「古美術へのさそいーみるも語るもまた楽し」(工藤吉郎著 里文出版)という本を見つけ、さらっとみたら面白うなので、借りてきました。
偶然目をとうしたその本に下記の作品の紹介がありました。
参考作品
染付陽刻菊波文様香合 出土片
「古美術へのさそいーみるも語るもまた楽し」(工藤吉郎著 里文出版) 2014年12月出版
蓋の最台径:約60
径44mmの中央部には波と菊の陽刻があり、その部分に淡く呉須がけしてあります。この呉須をけしてある外側には細かな花弁様の彫りと*雷門をめぐらしてある。たいへん瀟洒なつくりをなされています。この陶片は25年前に有田内山の猿川で畠の端から発見されたもの。1650年代後半から1660年前半にかけての焼成品であることが推測されます。なおこの猿川窯は磁器のみを焼成した窯で、製品は窯跡発掘の際に発見された陶磁片により碗、皿、鉢等で、文様は山水や草花が描かれたものが多い。このうち草花文様は菊唐草や牡丹文が多く、鳥、蝶、網、波文などもみられるとのこと。
*雷門:中国では大昔から稲妻は天の意志を表す物で、恐れ崇められてきた。日本ではラーメンのドンブリと言うイメージだが中国では色々な物にこの図柄が使われています。この雷の模様は、紀元前16世紀(殷(いん)の時代・紀元前1500~1100年ごろ)に作られた青銅器にも使用されていると言う由緒正しい模様です。古代中国では、雷とは天の意思を表すものとして恐れ崇められてきた。その雷の稲妻をを図案化したものが雷門です。
*1650年代は初期伊万里から古伊万里への移行期で古九谷、鍋島焼が発祥した頃
写真1の説明に対して、写真2の出土片をもとに同時期の作品ではないかという推測を記されています。その出土片の説明が上記のものです。
なんと、小生の紹介した作品と瓜二つというか、欠損の無い状態のものが2017年1月9日に紹介された作品そのもののようです。
ということは有田の猿川窯の17世紀の作ということになります。清朝の染付かとも思っていた作品が実は李朝や中国の影響度が高かった古伊万里の発祥時期の作であったということです。
蓋と身が同一に焼成された補修はあるものの大きな欠損のない貴重な作品。しかも紋様がまったく同じということは型からの製作と推察されますが、微妙に違うので型による量産品ではありません。
不明な点が少しずつ解明され、真実に行き着くのが趣味の醍醐味ですね。真贋に古執したり、思い込みで思い違いでいるかもしれないと自覚し、探究心が大切だと改めて思い知りました。
骨董はインターネット上の情報だけでは極めて資料に乏しい状況です。こまめに書籍を見るということが不可欠ですね。
*********以下は「2017年1月9日に投稿された原稿」*********
年末年始の帰郷は新青森まで新幹線です。最初は新幹線で喜んでいた家内と息子ですが、新青森からのローカル線では「雪が多いね」と心配そう?
「大丈夫、今年は少ないよ!」という小生の返事に息子は半信半疑・・・。
準備万端での降車・・。帰郷後の昼飯は当然、鶏飯。
やはり帰郷した前夜に雪が降った程度の積雪のようで今年は大したことはないようです。
息子も除雪の洗礼。
雪だるまつくりはむろんのこと・・。
本日は郷里の男の隠れ家から持参した香合です。
染付陽刻菊波文様香合
合箱二重箱
最大口径60*高さ33
製作地・製作年代は不詳です。
購入した当時は「清朝」の作品としていましたが、現在はよくわかっていません。
なかなかいい出来の古いものという判断です。
金繕いが丁寧に施され、大切に保存していたことがうかがえます。
玄関の竹篭に飾っていましたが、このたび調査や整理のために持ち帰りました。
現在の本作品緒名称は「染付陽刻菊波文様香合」としております。
非常に気品にある作品で、他の所蔵作品の香合とも引ひけをとりません。
誂えの箱に外箱、所蔵印の布で説明書きを同封しておきます。
(*当然「清朝」という記載は訂正されます。)
整理している机の脇で息子が「パパ、何してるの?。」「作品の整理だよ。」
「どうして整理するの?」「息子よ、お前に分かるようにしているのさ、どうするかはお前次第だよ。」
**********************************
息子よ! 本はできるかぎりたくさん読め! (本嫌いのパパさんより・・・)
ところで最近読んだ本で面白かったのは「コーヒーが冷めないうちに」(川口俊和著 サンマーク出版)です。20万部突破のベストセラーですので、読んだ方も多いかと思いますが、お勧めの一冊です。生きている意味がまたひとつ理解させてくる本だと思います。
本日の投稿は今年の2017年1月9日に投稿された原稿に追記したものです。リメイクした理由は下記によります。
週末に家内と息子とで図書館に絵本を借りに出かけました。月に一度くらいは付き合うようにしています。息子に絵本を読んであげたり、息子が絵本を選ぶのに付き合っていますが、息子の関心は新幹線・・。どうも最近凝っているようですが、凝り性は小生からの遺伝らしい。家内に息子を任せて、どれ自分の凝り性の本でも探そうかとしていたら、分厚い立派な本で「古美術へのさそいーみるも語るもまた楽し」(工藤吉郎著 里文出版)という本を見つけ、さらっとみたら面白うなので、借りてきました。
偶然目をとうしたその本に下記の作品の紹介がありました。
参考作品
染付陽刻菊波文様香合 出土片
「古美術へのさそいーみるも語るもまた楽し」(工藤吉郎著 里文出版) 2014年12月出版
蓋の最台径:約60
径44mmの中央部には波と菊の陽刻があり、その部分に淡く呉須がけしてあります。この呉須をけしてある外側には細かな花弁様の彫りと*雷門をめぐらしてある。たいへん瀟洒なつくりをなされています。この陶片は25年前に有田内山の猿川で畠の端から発見されたもの。1650年代後半から1660年前半にかけての焼成品であることが推測されます。なおこの猿川窯は磁器のみを焼成した窯で、製品は窯跡発掘の際に発見された陶磁片により碗、皿、鉢等で、文様は山水や草花が描かれたものが多い。このうち草花文様は菊唐草や牡丹文が多く、鳥、蝶、網、波文などもみられるとのこと。
*雷門:中国では大昔から稲妻は天の意志を表す物で、恐れ崇められてきた。日本ではラーメンのドンブリと言うイメージだが中国では色々な物にこの図柄が使われています。この雷の模様は、紀元前16世紀(殷(いん)の時代・紀元前1500~1100年ごろ)に作られた青銅器にも使用されていると言う由緒正しい模様です。古代中国では、雷とは天の意思を表すものとして恐れ崇められてきた。その雷の稲妻をを図案化したものが雷門です。
*1650年代は初期伊万里から古伊万里への移行期で古九谷、鍋島焼が発祥した頃
写真1の説明に対して、写真2の出土片をもとに同時期の作品ではないかという推測を記されています。その出土片の説明が上記のものです。
なんと、小生の紹介した作品と瓜二つというか、欠損の無い状態のものが2017年1月9日に紹介された作品そのもののようです。
ということは有田の猿川窯の17世紀の作ということになります。清朝の染付かとも思っていた作品が実は李朝や中国の影響度が高かった古伊万里の発祥時期の作であったということです。
蓋と身が同一に焼成された補修はあるものの大きな欠損のない貴重な作品。しかも紋様がまったく同じということは型からの製作と推察されますが、微妙に違うので型による量産品ではありません。
不明な点が少しずつ解明され、真実に行き着くのが趣味の醍醐味ですね。真贋に古執したり、思い込みで思い違いでいるかもしれないと自覚し、探究心が大切だと改めて思い知りました。
骨董はインターネット上の情報だけでは極めて資料に乏しい状況です。こまめに書籍を見るということが不可欠ですね。
*********以下は「2017年1月9日に投稿された原稿」*********
年末年始の帰郷は新青森まで新幹線です。最初は新幹線で喜んでいた家内と息子ですが、新青森からのローカル線では「雪が多いね」と心配そう?
「大丈夫、今年は少ないよ!」という小生の返事に息子は半信半疑・・・。
準備万端での降車・・。帰郷後の昼飯は当然、鶏飯。
やはり帰郷した前夜に雪が降った程度の積雪のようで今年は大したことはないようです。
息子も除雪の洗礼。
雪だるまつくりはむろんのこと・・。
本日は郷里の男の隠れ家から持参した香合です。
染付陽刻菊波文様香合
合箱二重箱
最大口径60*高さ33
製作地・製作年代は不詳です。
購入した当時は「清朝」の作品としていましたが、現在はよくわかっていません。
なかなかいい出来の古いものという判断です。
金繕いが丁寧に施され、大切に保存していたことがうかがえます。
玄関の竹篭に飾っていましたが、このたび調査や整理のために持ち帰りました。
現在の本作品緒名称は「染付陽刻菊波文様香合」としております。
非常に気品にある作品で、他の所蔵作品の香合とも引ひけをとりません。
誂えの箱に外箱、所蔵印の布で説明書きを同封しておきます。
(*当然「清朝」という記載は訂正されます。)
整理している机の脇で息子が「パパ、何してるの?。」「作品の整理だよ。」
「どうして整理するの?」「息子よ、お前に分かるようにしているのさ、どうするかはお前次第だよ。」
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息子よ! 本はできるかぎりたくさん読め! (本嫌いのパパさんより・・・)