夜噺骨董談義

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氏素性の解らぬ作品 五彩手(南京赤絵?)鳥草花文角皿 清初?

2025-02-07 00:01:00 | 陶磁器
本日紹介する作品は南京赤絵風の五彩手・・??? 当方では作られた時代は解りませんが、近代に作られたようないやらしさはないようです。



氏素性の解らぬ作品 五彩手(南京赤絵?)鳥草花文角皿 清初?
合箱
幅136*奥行136*高台角*高さ32



このような鳥を描いた花鳥文の皿は南京赤絵らの模倣作品として市場に結構の数があるようです。日本でも中国でも現代でも作られています。



とはいえ本作品はそれらの模倣作品より出来が良いように思われます。



南京赤絵に分類するには口縁に紅(鉄釉)の口とりがありませんし、虫喰はあるものの砂付高台にはなっていません。



この傾向は南京赤絵が清に時代に下って五彩手に変遷していく過程のようにあるのかもしれません。



この鳥の描き方は南京赤絵、天啓赤絵に模倣作品によく描かれる描き方のように思われます。



それらの模倣作品よりはうまい・・。南京赤絵の時代の下がった作品でしょう。



高台周りはきれいですが、あきらかに釉薬と胎土の収縮率の違いによる釉薬の縮れが出ています。



さて下記の作品は南京赤絵(五彩手)の模倣作品です。九谷や京焼でもこれより出来の良い南京赤絵に倣った作品がたくさんあります。

倣南京赤絵 花鳥文角皿 
幅181*奥行178*高さ38



口縁には虫喰まであります。蝋などで簡単に虫喰の模倣はできるらしいです。上記写真の作品はいかにも真新しい感じのする作品ですので、この作品は厨房で家内のよって頻繁に使われてます。



かなり小さめの作品ですが、かえって使いやすいし、飾りやすい。



本作品は五彩手であろうと南京赤絵であろうと筋の良い作品であり、清朝の頃の作と判断しています。

















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