夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

忘れ去られた画家 怒涛躍鯉之図 松永天章筆

2014-02-24 04:47:34 | 掛け軸
週末は家内の実家へ・・、家内は退院後まだ生まれた長男と共に実家に滞在中。
さて、来週はひな祭りということで、土佐光孚の作品を家内の実家の床の間に飾りました。

立雛之繪 土佐光孚筆 改装完了
絹本水墨着色軸装 軸先塗 太巻二重箱タトウ
全体サイズ:縦1770*横468 画サイズ:縦947*横343



子供が昼寝をしている間に家内は物置からお雛様を運び出して飾ったようです。



一人で飾ったらしいです。子どもの頃、雛壇の飾りつけに際しては飾りの小さな刀で遊んだりしたものですが、当方のお雛飾りは今も自宅のどこかにあるはず・・・。



息子は男の子なので・・・、本日紹介する作品は鯉の作品です。息子はお風呂が大好きなようで、風呂に入りながら「ふ~」と言いながらお湯に入っています。



本日紹介する画家は、鯉を描いたことで著名な画家ですが、今はあまり知られていません。息子の誕生もあって購入した作品です。

怒涛躍鯉之図 松永天章筆、
絹本水墨淡彩軸装 軸先鹿角 共箱
全体サイズ:縦2090*横620 画サイズ:縦1280*横420




鐘馗様や鯉の絵は男の節句に飾るものですから、男の子の誕生ということで縁起を担いでの鯉の絵です。




鯉の作品としては一般的な作品ですが、節句に飾る鯉の作品の一幅くらいは所持していたいものです。



手頃な値段で、勢いのある、描写の優れた作品の典型のような作品です。そう手ごろなお値段・・。



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松永天章:日本画家。岐阜県生。字は実次、別号に応文・膽吹山人。

  

明治12年飛騨国(岐阜県)不破郡に生れる。別号:応文・樹鳳・正信。字は實次。



初めは河村光文に師事し四条派を学び、後に上京して川端玉章に師事し円山派を修めた。花鳥を能くし特に鯉や魚の絵を得意とし、鯉の画家とも呼ばれています。




諸種の画会に入選を重ね受賞し、帝国絵画協会 美術研精会 日本画会 日本美術協会 巽画会 天真会などの会員となって活躍した。また皇室の御用絵も務め茶道にも通じた。昭和20年(1945)歿、66才。



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昨日の日曜美術館では河鍋暁斎の鯉の描き方を再放送していましたが、本作品もかなり高度な描き方のように思われますがいかがでしょうか?

*2018年 文章訂正






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