
骨董品の愉しみは飾る楽しみ、そのためには飾る小道具が必要でしょう。拙宅のように息子の子供らがチャンバラをするようなところでは作品の保護が必要です。たとえばガラスケースなどでしょうが、ただのガラスケースでは面白くなく、材質が欅の無垢材とか・・。ネットオークションにリサイクルのようにいいものが廉価で出品されています。

こちらは真新しい桑の机形の花台。そして帯からのリサイクルで義母が縫った敷布。骨董蒐集は基本的にリサイクルですね。

さて当方で特集している藤井達吉は「作品制作と発想は一人の工芸家の手によって統合されるべきである」という強い信念がありましたが、彼の目指していたものはまさしく「統合芸術としての工芸」であり、なおかつ「生活としての工芸」です。そのひとつの具現が掛け軸にも見られます。

和紙、軸先の陶磁器、墨による絵などはひとつの総合芸術とも言えるでしょう。そしてそれはそれまでの贅を尽くした作品ではなく、より質素のまとめられている点は大いに評価すべきでしょう。

吉野川 藤井達吉筆
紙本水墨淡彩軸装 軸先陶器 共箱
全体サイズ:縦1870*横410 画サイズ:縦340*横520

藤井卓吉は1935年(昭和10)に初めての四国遍路、さらに1936年 勝利彦、水野双鶴、近田清を伴って四国遍路という記録があります。また昭和37年4月~5月に5回目の四国遍路をしていたという記録があり、晩年なってからも幾度となく四国遍路をしているようです。

この作品はおさらくその四国遍路の際に徳島県の吉野川中流域に位置する渓谷である大歩危(おおぼけ)を訪れた際に描いた作品かもしれません。

現実の景色よりも峡谷が誇張された描き方になっているようです。

数の多い藤井達吉の水墨画ですが、本作品は共箱になっているかなり出来の良い作品だと思います。
「作品蒐集の発想は一人の蒐集家の手によって統合されるべきである」という当方の強い信念があり、目指していたものはまさしく「リサイクルとしての優れた作品の蒐集」です

こちらは真新しい桑の机形の花台。そして帯からのリサイクルで義母が縫った敷布。骨董蒐集は基本的にリサイクルですね。

さて当方で特集している藤井達吉は「作品制作と発想は一人の工芸家の手によって統合されるべきである」という強い信念がありましたが、彼の目指していたものはまさしく「統合芸術としての工芸」であり、なおかつ「生活としての工芸」です。そのひとつの具現が掛け軸にも見られます。

和紙、軸先の陶磁器、墨による絵などはひとつの総合芸術とも言えるでしょう。そしてそれはそれまでの贅を尽くした作品ではなく、より質素のまとめられている点は大いに評価すべきでしょう。

吉野川 藤井達吉筆
紙本水墨淡彩軸装 軸先陶器 共箱
全体サイズ:縦1870*横410 画サイズ:縦340*横520


藤井卓吉は1935年(昭和10)に初めての四国遍路、さらに1936年 勝利彦、水野双鶴、近田清を伴って四国遍路という記録があります。また昭和37年4月~5月に5回目の四国遍路をしていたという記録があり、晩年なってからも幾度となく四国遍路をしているようです。

この作品はおさらくその四国遍路の際に徳島県の吉野川中流域に位置する渓谷である大歩危(おおぼけ)を訪れた際に描いた作品かもしれません。



現実の景色よりも峡谷が誇張された描き方になっているようです。

数の多い藤井達吉の水墨画ですが、本作品は共箱になっているかなり出来の良い作品だと思います。
「作品蒐集の発想は一人の蒐集家の手によって統合されるべきである」という当方の強い信念があり、目指していたものはまさしく「リサイクルとしての優れた作品の蒐集」です
