まずはこちらの記事をお読みください。
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20110109ddm003040103000c.html
この記事を読んだとき,この国の基本的な医療の姿勢がやはり確信された。「本当に治療する気などないのだと」。
何しろ,国の言い分では
「抗がん剤は,一種の延命措置として使っている人もおり....」
などと,患者の気持ちを平気で逆なですることをいうぐらいである。盗人猛々しいとはこのことである。
何度も書くが,僕の周りに抗がん剤で治った人は居ない。みな再発し,結局死んでいる。「早期発見だから治った」のでなく,それは「単に腫瘍を切除しただけ」なのだ。
癌がなぜできるのか,いまだに西洋医学では解明できていない。十分な説明もできていない。こういうときに,智慧のある人間なら「他の考え方も利用しようか」となるのに,この国は,明治維新以来まったく西洋かぶれ甚だしい。
いま,おばが,以前手術した乳がんを再発している。その最初の治療では,副作用で髪が真っ白になってしまった。さらには,おばにはわるいが,おばは「インチキ新興宗教」にまで入り,無駄金を使っている。神様が治してくれる,なんてことを本当に考えてしまうまで追い詰められているわけである。初詣で適当に祈っている程度が幸せなのに
。
また,今日は母が近所の内科医に足の異常を訴え,血液検査をした。しかし,例によって「数値」しかみない医者に腹が立って帰ってきたそうだ。だが,母は柔軟に考えることができているので,その後鍼治療に向かい,足の不快感はほぼなくなったという。つまり,母の行動は「データばかりの西洋医学」と「内面から治癒させる東洋医学」のどちらが合っているのか,自分の体で確かめたものである。
僕も,あの甲状腺左葉切除以来,まったく西洋医学に対しては憤りさえすれ,信用していない。薬をもらってもほとんどの場合捨てている。効かないどころか,副作用で恐ろしい目にもあっているからだ。ただ1枚の湿布薬で,僕の左肩にはアザが残ってしまった。もちろん「適切な利用」にも関わらず,である。
今回の弁護団の訴えは当然であるが,弁護団はもう一歩踏み込んだ方がいい。なぜこの国は,WHOも認める鍼灸治療を公的保険対象にしないのか,製薬会社と厚生労働省の癒着が薬害を生んでいるということについて,データでしっかり反論しないと医療は変わらない。いつまでも「クスリ漬け」である。
もちろん鍼灸治療も万能ではない。鍼灸が治療するのでなく,「患者の治療しようという意志」なくしては抵抗力の向上は期待できないからである。だが,鍼灸治療は,街にはびこる「マッサージ」「整体」「リフレクソロジー」という無免許行為に比べ,はるかに信用できる。
さて,では釣りに行く準備をしよう。病は気からであるからね。楽しいことをしないと病気になるのは事実である。