オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【一連の「伊達直人」の件】実は,「梶原一騎先生の偉大さ」でもある!

2011年01月11日 21時45分29秒 | オズマの考える教育問題
タイガーマスク 善意の輪全国に 矢吹丈、桃太郎、肝っ玉かあさん… (産経新聞) - goo ニュース

 お先真っ暗かと思いきや,新年早々結構なニュースと受け取る。児童養護施設,いまはネットで場所もすぐに調べられるし,とにかく子供たちが苦労しているのは事実だ。そこに,少しでもと善意の輪が拡がっているわけである。

 だが。どのマスコミもこれら登場人物の原作者である梶原一騎先生に対しての評価をしていない

 マスコミはわかっていない。

 マンガが衰退しているという。性描写で規制がかけられるという。こんな時代に,梶原一騎先生原作のマンガ主人公の「生き様」が評価されているのだ。梶原先生の描かれたものが漫画にとどまらず社会現象を引き起こしたのは何度もあった。そして,もうみんなが忘れていた頃に梶原先生は戻ってくるのだ。

 梶原先生は,「原作の改変」に非常に寛大だった。「タイガーマスク」の最終回が漫画とアニメで違うことは有名だが,梶原先生は「そういうアニメの最終回も大いにいいじゃないか」と言っていたという。他にも「アニメと漫画は違うから,アニメはアニメでうまくやってください」と言っていたという。

 著作権については,巷間みっともない原著作者が後をたたない。
 彦根の「ひこにゃん」においては,著作権使用料を貰っているにも関わらず,「平面についてしか約束しておらず,立体はダメだ」などという人がいるぐらいである。この人の本音は「彦根は俺様のおかげで儲かっているのだから,もっとお金をよこせ」というものだろう。そんなことをはっきりいわずに,やれ著作権だなんだと,正直じゃないな。正直にいえばよい。
    「ひこにゃんの著作権は譲渡しましたが,もう一度締結させてもらえませんか」
と。

 谷川俊太郎もそうだ。
 いや,児童作家といわれるエゴイストたち(日本ビジュアル著作権連盟所属者すべて)は,ことごとくそうなってしまった。
 自分の権利ばかり主張し,「伊達直人」のように,少しでも社会に役立てたら,なーんて考えはもってはいない
 目先のお金なのだ。出展しか載せられない問題集なんて使いにくい。そんなものがはびこる世の中はオカシイ,と梶原先生なら言われるだろう。

 次に現れるのは誰か。

 孤児院育ちの主人公は意外に少ないかも。でも,星飛雄馬でもオズマ(スラム育ちで,ベトナム戦争後には英雄として迎えられたっけ)でも,梶原先生のつくられたキャラクターは「立っている」

 最後に,善意の輪が拡がりすぎてインチキ政党になったりしないことだけを心配しよう。どうせ杞憂に過ぎないだろうが