『金八先生』がこの春をもって定年退職だという。初回から32年経ったという。
オズマもまぎれなく,この「第2シリーズ;腐ったミカンの方程式」時代に「リアル中学生」だった。TVと同じように,暴走族が校庭に乗り込んでくることなど日常茶飯事だった。音楽室から見えたバイクの姿がいまだに脳裏に焼き付いている。学校でのわるさは時効だが,まあ,そんなものということで(以下略)。
友人の「金八先生」への支持は高かった。何度も再放送されても見たものだ。みな,熱い教師に飢えていた。「巨人の星ラスト世代」でもあるから,やはり真剣勝負はしたかったのかもしれない。
オズマも当時子供だった。精神的に子供なのはいまも似たようなもの。だが,当時は間違いなく法律的に子供だった。インターネットがくるなんて予想もしなかった。21世紀には空飛ぶ自動車があると思っていたものだ。
オズマも中学生までは少々やんちゃすぎて児童相談所などなどにお世話になってしまったが,幸い両親に捨てられなかった。ふだん優しいとうちゃんが本気で殴ったときの怖さを,いまでも思い出す。かあちゃんには,何度も身元引受けをしてもらった。仕事が忙しかったというのに。
思うに,オズマは当時反省などしていなかった。どんなわるさをしてもココロでは裏切っていた。
だが。そんなオズマは,その当時でも「釣り」だけはやっていた。「釣り」だけには嘘が通じない。自然に勝つことなどできなかった。その釣りに何度も連れていってくれたとうちゃんは,たぶんオズマ更生の道を釣りにかけていたのかもしれない。
とにかく思い出がいっぱいの金八先生。「是は是,非は非」であることを学んだのもこの番組だった。
第2シリーズの始まった昭和55年。それは黄金の1980年代の始まりであり,わずかその後10年で「失われた20年」が始まるプロローグだったのかもしれない。諸行無常という言葉がピッタリあてはまる。
でも,大好きな金八先生だから,第2シリーズのDVDは全部持っているんだ。よし,今度はいろいろな思い出ネタでも書くか。
相変わらず読者の期待を裏切り,独り暴走するオズマであった....。