4年に一度の割合で干ばつになる。
その度に県庁に出向き、農政局に干ばつ対策としての補助申請の陳情を行ったものである。
自分は農業はしないが、田植え前になると雨量を気にしたものである。
雨も降らなければ困るし、降り過ぎても困るものである。
沖縄の南城市に緑の中でこんこんと湧き出る2つの泉と神田がある。
その2つの泉 ( 受水と走水 ) は、琉球における稲作発祥の地として伝えられている。
受水走水の神名は、ホリスマスカキ君ガ御水御イベとなっており、
現在も稲の始まりを神に感謝する行事が執り行われている。
言い伝えでは、稲穂を銜えた鶴が暴風雨にあって、
新原村の 「 カラウカハ 」 という所に落ちて死んだ。
鶴が銜えていた種子はアマミツによって受水走水の水田 ( 御穂田 ) に植えられたという。
百名の海岸近くのおだやかに流れる西側の受水 ( うきんじゅ ) の傍らには、
御穂田 ( みーふだ ) と呼ばれる田があり、
速やかに流れる東側の走水 ( はいんじゅ ) の前方には、
親田 ( うぇーだ ) と呼ばれる田がある。
これらが琉球における稲作発祥の地となっている。
玉城仲村渠 ( なかんだかり ) 区に継承されている田植えの儀式
親田御願 ( うぇーだぬうがん ) は、稲の始まりを神に感謝する行事である。
受水・走水に隣接する親田で田植えをし、
近くの御祝毛 ( うゆえーもー ) と呼ばれる広場で神事を執り行い、
参加者全員でご馳走をいただくという神事である。
これは南城市の無形民俗文化財にも指定され、
旧暦で毎年その年の初午の日に催されている。