陶山神社鳥居
陶器で出来た 「 神 額 」
陶山神社から見える上有田の町並み
境内にある陶器で造られた狛犬
陶器で出来た 「 説明板 」
■ 所在地 / 佐賀県西松浦郡有田町大樽
■ 竣 工 / 1888年 ( 明治21年 )
■ 製作者 / 岩尾久吉
角物細工人 / 金ヶ江長作
丸物細工人 / 峰 熊一
扁額揮毫 / 中林吾竹
■ 登録有形文化財
豊臣秀吉の朝鮮出兵に由来する肥前の陶磁器製造は、
出陣して陶工を連れ帰った藩主・鍋島直茂と彼に庇護された朝鮮陶工の李 参平によって確立される。
その二人を祭神である応神天皇とともに祀ったのが陶山神社である。
創建は皿山代官の指示によるとの社伝もあって、陶磁器ゆかりは深い。
鳥居は大物の磁器生産技術が大きく発展した明治中期に、
稗古場 ( 銘記には日恵古場 ) 町の陶工たちが製作・奉納したもので、
高さ3.63m、幅3.6mを計る。
境内には明治20年に赤松町の今右衛門が奉納した磁器狛犬や、
明治22年に井手金作が製作し、中ノ原が奉納した大水甕もある。
日本における磁器発祥の地・有田の町を見下ろす高台に、
陶山神社は万治元年(1658)に建立されました。
神社の石段を上ると、白磁に淡いブルーの唐草文様が描かれた美しい磁器製鳥居が、
参拝者を迎えてくれます。
これは、明治21年に陶工達が寄進したもので、いまや有田のシンボル的存在である。
神額の裏側には、久間永五郎、斎田為太郎、江頭熊三、大串庄之助などの名前が読み取れたが、
他にも何か書かれているようだが確認できなかった。
佐賀にある肥前鳥居は、石で出来ている。
肥前鳥居は、現在の一般的な鳥居(明神鳥居)とは異なり、島木・笠木・柱が3本継になっている。
また笠木の先が舟のへさきのような形をして、柱の基部の亀腹と柱が一体に造られている。