牧志駅 ⇒ 美栄橋駅間を走る 「 ゆいレール 」
美栄橋駅の近くにある 「 前島小学校 」
外から見た 「 ゆいレール 」 が走る情景
「 ゆいレール 」 の車内からの情景
牧志駅と美栄橋駅の間に流れるメロディーは、
「 ちんぬくじゅうしい 」 という童謡である。
薪の火で芋ぞうすいを炊く煙で涙が ぽろぽろ こぼれ落ちる。
お母さん、今日の夕飯なんなの?と訊く娘に、
「 ちんぬくじゅうしい(芋ぞうすい)だよ。 」 と答える母。
これは沖縄の原風景というか、親子、の原風景だと思う。
「 ちんぬくじゅうしい 」
あんまーたむのー きぶとんどー
煙ぬきぶさぬ 涙そうそう
ヨイシーヨイシー 泣くなよー
今日ぬ夕飯 何やがてー
ちちん ちんぬく じゅうしいめー
父が畑から 戻みそち
シブイに チンクヮー チデークニ
クーチンムぬ 煮とんどー
豆腐臼ぬ 廻とんどー
くんくん くんすう 七まかい
爺バーキや 荒バーキー
スルガー ニクブク サギジョーキー
やふぁら来から うさぎりよー
爺白髪ぬ美(ちゅ)らむんやー
トートー トーカチ 大祝事
三郎まぶやー 落とぅちゃくとぅ
前田ぬハーメーが アートートゥ
花米一粒に 酒一盃
三本線香とぅ 塩小
トートゥ トートゥ アートートゥ
「 対 訳 」
母ちゃん薪が煙ってるよ
煙くて 煙くて 涙がぽろぽろ
ヨシヨシ泣かないで
今日の夕ごはん何かな
ちんぬくじゅうしい(芋ぞうすい)だよ
父ちゃんが 畑から帰って来るよ
冬瓜 かぼちゃ にんじん
ほかほか芋が煮えているよ
豆腐臼が廻っている
豆腐汁を七回もおかわりだ
お爺さんの作るカゴは目の粗いカゴ
シュロのみのと 敷物と 下げカゴ
柔らかい米から 召し上がれ
お爺さんの白髪の美しいこと
米寿のお祝いですね
三郎が魂を落としたから
前田のおばあさんが拝んでいます
花米一粒 酒一杯
お線香三本 それにお塩
とーとー とーとー あーとーとぅ
この 「 ちんぬくじゅうしい 」 という曲のことは以前にも書いたが、
「 ちんぬくじゅうしい 」 とは、 ( 里芋ぞうすい ) のことである。
この唄は、沖縄庶民の原風景を彷彿させる 「 わらべ唄 」 である。
歌の歴史は以外に浅く、1968年ごろに作られたもので、
里芋、瓜類、豆腐、竹かごの民具など、
民間信仰が平易につづられ、郷愁をさそう。