Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

脳に刺激を与えるお話

2006-01-12 | 雑感
先日から気が付いていた細々した事を、何の脈絡無くメモしておこう。

一つは、常時使用している英語版GOOGLEでのこのサイトのランキング移動である。英語版とは言いながら、「wein, weib und gesang(ヴァイン・ヴァイプ ウント ゲザンク」を入れると上位にリストアップされて、トップに位置する場合もある。しかし、流石にと言うべきか、この季節は強敵が現れる。ヨハン・シュトラウスの名曲の名前と言う事で、ノイヤースコンツェルトの影響から、音楽サイツとウイキペディアが上位に現れる。もう一件の強豪は、ワイン農家新聞のサイトである。それら、この言葉合わせが何らかの記事で登場しているサイトを、こちらから開く事は先ず無いが、この言葉合わせをサーチするのは音楽興味とルターへの興味である事からすれば、例えばワイン関係者が「日本語の記事のくせに何がプェルツァーヴァイン(pfaelzerwein)だと思う」事は少ないと予想する。更に英語版と言う事で、こてこてのドイツ人ネット訪問者は少ないだろうから、このHNだけでも幾らかは地元のワインの宣伝になっているとすると喜ばしい。

もう一つは、戯曲「ヴォツェック」を調べていたら、人権委員会の創立者としてビュヒナーの友人としてアウグスト・ベッカーが出て来て驚いた。ドイツ語文学における地元小説の草分け的存在でありながら、なぜこの比較的無名の物書きを知っているかと言えば、そのものプファルツを描いているからだ。いづれこれもここで紹介したいが、必要あれば翻訳せねばならないかもしれない。

この話を元職業学校のドイツ語教師の友人に話すと、流石にただ事ではなかった。早速、「方言で書いてあるのか」と、自らが未だに読んでいない事を認めた。ビュヒナーの話題には、関心がなくてと言っていたのに、状況は一変した。彼は、私の地元郷土話の先生で、自動車クラブの地元ラリーゲームに参加してご指導と薫陶を拝領している。言えば、ドナルド・キーン紛いの身近な者によって、自ら直接知らない阪神大水害を、谷崎文学を通して語られた、神戸っ子のようなものである。

「ハイデルベルク大学の老人講座も歳だから何時までも出来るか分からんし」と言いながら、私が芝居の観衆は若いと言うと、「また一緒に行かなきゃいかん」と嘗て定期会員でオペラと掛け持ちしていた時代を思い出したようであった。幾らかは、彼の脳に刺激を与える事が出来たようで本当に喜ばしかった。

写真は、我が師の獲得したメダルの数々。我がメダルの数はまだまだ及ばない。



参照:
小市民の鈍い感受性 [ 文化一般 ] / 2005-07-10
トンカツの色の明暗 [文化一般] / 2005-07-11
コメント
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