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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

一口グラスで飲む葡萄酒

2006-01-17 | ワイン
テューン湖畔のに、月夜に凍りついた路肩が白く浮かぶ。強烈な光の帯が、ガラス張りの引き戸から小路に投げ掛かる。唯一つの公衆電話では誰かが話しこんでいる。店の玄関口に車を乗り入れると、小さな女の子がヘッドライトに眩しそうな表情をしながら、ガラス窓に顔をつけて、本日最後のお客さんの様子を窺う。

その子供のお母さんらしきミニスーパーの奥さんに、ご近所の情報を尋ねる目的もあったのだが、折り良くシャセラ種葡萄のワイン・ファンダンを古びた木の棚に見つける。ファンダンは、前日の夜にホテルで注文したのだが、何たることか普通の格好の良いワイングラスを添えて出されていた。これは、グット冷やしたものを一口グラスでグイッと遣らなければ美味くないのだ。呆れ果ててものが言えない。シオンの谷にあるマッタータールへの入り口の町ヴィスプの名物で、スポーツの後の咽喉を潤すのに最高のワインである。これをカンカンに冷やして、一風呂浴びた後に引っかけたならば、直ぐにヒートダウンが出来る。勿論チーズフォンデューをこれで遣ると、火照りが冷めて、食が進む。

スイスのワインは、貴重なのでこっそりと家に持ち帰り楽しむが、如何も現地で飲むほど美味くない。
コメント (5)
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