2005年のワインを探して、もう一つの名門に試飲に出かけた。久しぶりに伺ったのだが、先ずはこうして狙いを定めた。予想通り、未だリースリングは出ていなかったが、ヴァイスブルグンダーを飲む事が出来た。
世間話の後、お目当てのものを試して、肯定的な印象を持ったので、違うものを試した。2004年の唯一売り切れていないリースリング辛口、ダイデスハイマー・キーセルベルクを試す。青草と言うか藁の味が結構強く出していて、以前の工業的な味よりも面白かった。再び注目して見たいと思った。その反面、日本を初めとする海外に輸出しているリースリングは、糖が醸造後にジュースで加糖した時のように分かれていて、到底価格だけの価値は無かった。更に、これを典型的なリースリングとして奨めるようなマニュアルは、心あるリースリング愛好家を失望させるだろう。スキヤキ・リースリングなどは、名門醸造所のエチケットにはそぐわない。
ここのオーナーは、指揮者のツ・グッテンベルクでミュンヘンを中心に活動している。専ら、地元では「金があると音楽に現を抜かすのが世の常」と言われるのだが。しかし、父親のカール・テオドール伯爵は、キリスト教社会同盟の創始者の一人で、同名の孫も現在代議士の様である。元々フランケン地方の名門で、曾祖父は保守派として1933年の「ナチのレームの革命」に関わっており逮捕されて、釈放後にはヒットラーの怒りを避けてハンガリーに身を隠している。その様な事もあって、息子には情操教育を施したとある。またシュタウフェンブルク家のようにヒットラー暗殺で処刑された者もいる。そのような事から、当然の如く明仁天皇にベルリンの晩餐会でここのワインが振る舞わられた。これまた裕福な音楽家フェリックス・メンデルスゾーンが自らダイデスハイムを訪れ、1842年にここのワイン醸造所の事を友人書き記していると言う。
2005年のヴァイスブルグンダーと2004年のリースリングのリッターワインなどを試飲した。前者は、香りも良かったがその値段だけの価値があるかどうかは疑問であった。後者は、果汁風味と強い酸味が素晴らしい。後味がビタミンレモンの飴を食べて、舌が黄色くなったような感じである。甘味が無くて宜しい。三日目でも楽しめたが、風味が落ちる分、この味が強く出過ぎる。
単純なリースリングは瓶詰めが完了していて、直に発売される。その他高級リースリングは、4月初めと言う事で比較的早い方か。他の醸造所では、現在高級ワインは澱引き中である。
世間話の後、お目当てのものを試して、肯定的な印象を持ったので、違うものを試した。2004年の唯一売り切れていないリースリング辛口、ダイデスハイマー・キーセルベルクを試す。青草と言うか藁の味が結構強く出していて、以前の工業的な味よりも面白かった。再び注目して見たいと思った。その反面、日本を初めとする海外に輸出しているリースリングは、糖が醸造後にジュースで加糖した時のように分かれていて、到底価格だけの価値は無かった。更に、これを典型的なリースリングとして奨めるようなマニュアルは、心あるリースリング愛好家を失望させるだろう。スキヤキ・リースリングなどは、名門醸造所のエチケットにはそぐわない。
ここのオーナーは、指揮者のツ・グッテンベルクでミュンヘンを中心に活動している。専ら、地元では「金があると音楽に現を抜かすのが世の常」と言われるのだが。しかし、父親のカール・テオドール伯爵は、キリスト教社会同盟の創始者の一人で、同名の孫も現在代議士の様である。元々フランケン地方の名門で、曾祖父は保守派として1933年の「ナチのレームの革命」に関わっており逮捕されて、釈放後にはヒットラーの怒りを避けてハンガリーに身を隠している。その様な事もあって、息子には情操教育を施したとある。またシュタウフェンブルク家のようにヒットラー暗殺で処刑された者もいる。そのような事から、当然の如く明仁天皇にベルリンの晩餐会でここのワインが振る舞わられた。これまた裕福な音楽家フェリックス・メンデルスゾーンが自らダイデスハイムを訪れ、1842年にここのワイン醸造所の事を友人書き記していると言う。
2005年のヴァイスブルグンダーと2004年のリースリングのリッターワインなどを試飲した。前者は、香りも良かったがその値段だけの価値があるかどうかは疑問であった。後者は、果汁風味と強い酸味が素晴らしい。後味がビタミンレモンの飴を食べて、舌が黄色くなったような感じである。甘味が無くて宜しい。三日目でも楽しめたが、風味が落ちる分、この味が強く出過ぎる。
単純なリースリングは瓶詰めが完了していて、直に発売される。その他高級リースリングは、4月初めと言う事で比較的早い方か。他の醸造所では、現在高級ワインは澱引き中である。