Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ドロミテ行備忘録七日

2006-07-28 | アウトドーア・環境
昨夜は、ベランダの彼方此方にと洗濯物を干していたが、食後の憩いの時にホテルの子供たちにせかされて、夕立の中を感想室へと下着や靴など全てを移動させた。ああしたてんてこ舞いでもイタリア語で騒がれると、コメディアデラルデのような雰囲気になるのが良い。ドイツ人は決して狂言わましにはなれないな。

思いがけず候補に挙がってきたチベッタ峰を目指して、三台の車で分乗して峠を越えて行く。絶景を見ながら走れるのは醍醐味である。峠道は対向車が殆どなくて助かるほどに狭く、途中に村らしい村も少ない。トレントに含まれるこの地域は明らかに観光の意味においても裏寂れていて風情があった。

当時の行動は、積み重なった疲れを考慮して最小の荷物で小屋に入るだけであったので、登頂後遅くに下りてきた場合の部屋を予約して、少し涼しくなった斜面を登る。明くる日を考えて、短いリフトを利用して暑さを避けて、斜面の上で落ち合う事にした。驚くなかれ、地図を見ながらリフトで行った方が約束場所に遅く着いた。

その代わり余力を残してコダーイ小屋まで先行して到着した。夕方には雷雨となるが、翌日のタフなプログラムに備えて早寝とする。早出で、最前列を切るために朝食時には山靴を履いていろと云うお達しが出る。そのせいか夜中に目を覚まし、浮き上がるような谷の町の光を眺め、空に薄っすらとただ一つの惑星を観察する。どうも暖か過ぎる。寝床に戻って着替えを済まして再び仮眠する。
コメント
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