Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

シロッコではないが

2006-07-06 | ワールドカップ06・10・14
さてミュンヘンの天候を見る。ご多分に漏れず今日はかなり暑い。こちらでも気温摂氏33度を超えているので、高地にあるミュンヘンとは言え摂氏32度となっている。湿気は50%を切っている事から、夕立の可能性は限られるかもしれない。

こうした気象配置を見ると所謂シロッコと呼ばれるサハラ砂漠の灰が降って、視界の悪いフェーン現象が起きている様子はない。

今晩の取り組みは、ジダンが登場する。引退を前に最後の華を咲かせる。アルジェリア出身の彼がフランスに住む移民のアイドルである事は容易に想像しやすい。サルコジ内相が進める移民法の発効とこうした引退試合の祝祭だけでなく、前回のワールドカップでの不調とフランス極右国民戦線ルパンの引退、そして今回の復活劇など奇しくも全てが重なっている。嘗て選手がラマルセイェーズを歌ったか歌わなかったかを問うたのがこの政治家である。こうした強制をファシズムと呼ばずに他になんと言おうか。

サッカーを政治の道具化してはいけないが、広く国民に呼びかける力も無視出来ない。試合前のセレモニーでの反人種差別へのアピールは、スターたちによって各国語で宣誓されて、必ずや青少年に力強く訴えかけたであろう。

ポルトガルのスコラリ監督が言う、「サッカーは戦だ。殺すか殺されるか。」の試合をするのだろうか。イエローカードの溜まるフランスにはラフプレーは最も効果的な武器になるだろう。一体どうなるのか。
コメント (2)
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