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往時のその疲れは、育ち盛りの学生の学業には大変不都合なもので、筋肉に血が巡り、脳に血が通わなくなるという最悪のパターンとなっていた。それに癒されかけると、次週のクライミングが待っているので、その悪循環は続く。その上、他のスポーツとは違いクライミングは、特に青少年にとってはアドレナミン放出という快感が待ちうけており、疲れるだけで無く憑かれてしまうスポーツなのである。
流石に年嵩を重ねると、経験がものをいうのか、こうした本能的なホルモン反応は弱り、こうした機能もそれほど極端には作用しないような感じである。そして現在の最大の問題は、筋力が十分に対応出来あがっていない事のようで、今しばらく鍛え上げていかなければいけない。
再び来週は、ドロミテ山群で攀じている予定なので、体調さえ整っていれば四半世紀ぶりに実力を大きくステップアップ出来るかと楽しみにしている。
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