Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

決して一人にはしません!

2020-03-14 | 
街の肉屋に立ち寄った。いつものように峠を攻めて走って下りて来て、汗をトランクに入っている水で落とした。走り乍今後の事を考えていた。催し物のことなどその再現音楽の形態だ。

前日ラインラントプファルツ州知事の市民への呼びかけを観た。流石にSPDの首相候補に挙がる位なので力強かった。選挙時にはまだ女性弁護士上がり程度の印象しかなかったが、メルケル首相とは異なる真摯なものも感じた。やはり弁護士としての弱者保護などでの経験だろうか、寄り添い、決して見捨てないとのメッセージを出していた。

勿論政治家であるから具体策として連邦政府の枠組みでの休業中の支援などと、そしてドイツにおける世界最高の医療を加負荷させないようへの方針も分かり易かったと思う。要するに催し物や集会などでの感染を防ぐことで少しでも医療への負担を軽減することへの協力を呼び掛けた。

同時に身体的な弱者への保護は、その学校閉鎖によっても障害者教室の継続や家庭の負担にならないようにの児童保護のサポート体制にも触れた。しかしそれのみではなく、隣人の孤独な老人や家庭などにも電話で買い物の代わりを申し出たりと、ウイルスを避けなければいけない人達への協力を奨励した。

そして弱者への団結として、催し物などでの更なる感染を防ぐことを呼び掛けた。75人以上の催し物を止めるだけではなく、更に小さな集まりでも出来る限り避けるようにと注意を促した。

そして、人との距離を取ることで決して冷たい社会にしない。その旨を力強く語る背景にはこの女性本人が多発性硬化症であることを思い起こさせた。真摯な姿勢とその力強さは当事者感覚から来るものだと理解した。

メルケル首相の水曜日の発言とは異なってこちらの方がよりリアルな訴えかけだった。

ここワイン街道北部では三人も感染者が出た街でそれを含めて七人の感染者が出ている。率からすればあと二三人が感染者が出れば死者も出る計算になる。それゆえかパン屋の列は少なかった。時刻にもよるかもしれないが、警戒している人もいるのだろう。

しかし肉屋の情景は以前と変わらずに狭い店内にぎゅうぎゅう詰めだ。汗を掻いているのだが寒さを我慢して戸外で並んでいたら、抜かした車の爺さんが待っているのかと店内に押し込まれて仕舞った。爺さんに「距離を開けた方がいいだろう」と言ったら、暫くして「そういうことか」と気が付いていた。こちらは爺さんの為にやっていることだが、危険性を理解していない。4800人の市に三人の感染者、恐らく実態は市民の何パーセントかに感染していると思う。そしてもう直ぐ重篤者が出るかもしれない。

トライヤー知事のいう二日で三倍の感染者、一人二人の重篤者で週末にも増えるだろうと、しかし多くの市民はその意味がよく分かっていない。そして欧州における感染をクロニカルに見ると分かった。早くに出たところはその後の感染が広がっていて、到底抑制出来ていない。パリやボルドーから広がるフランスはもっと酷くなる。シナの様子も現地情報が入った。山は越えても生活は制限され続けている。当分は酷くなるばかりだ。出口は見えない。



参照:
CORONA-KRISE, Ministerpräsidentin wendet sich an Rheinland-Pfälzer (SWR)
鏡を覗くとそこにゾンビ 2020-03-13 | 生活
出口の見えない洞穴 2020-03-12 | 雑感
コメント
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