森に出かける前にパン屋に立ち寄った。丁度人がいなかったのでおかみさんに「コロナ、数が出ているね、そこでもあそこでも」とその街の名前を出していうと「気をつけないといけない」と答えた。「実際はかなり感染していると思うよ、症状が無くて感じていないだけで」、「お年寄りや弱者だけが問題なので」とだけ言っておいた。
多くの人はそんなに語っていない。疑心暗鬼だからだ。情報を中止していると最早通常の感染数では無い事が肌身で感じられる。皆気が付かづにゾンビになっているかのようだ。そして私自身もそうだが、おかみさんも振り返ると真っ白い顔をしているかもしれない。完全にホラーの世界である。そして、一寸おかしいなと思っても、誰も語らない。隔離されたりしたら、お店も強制的に二週間休みだからだ。何となくその感じを皆が持っている。サイレント感染者で、ゾンビは街中に蔓延っている。
そして子供たちは級友にうつしていく。級友は家庭に持ち帰る。そのような連鎖からハレの免疫の教授は独第二放送でメルケル首相にも呼びかけた。教育は州の裁量なので各州の知事は来週からの学校閉鎖を準備した。冬休みの終わる前に閉鎖しておけば更に効果があっただろうが、今からでも直ぐに閉鎖することで雪崩的感染が止められると警告を発した。
近所で発生して六人の感染者が確認されたことからその背後の舞台がよく見えた。八割方の感染者には自覚症状が無い。通常のインフルエンザよりも軽いかもしれない。だからである、軽く症状が出ても知らない顔で過ごす。しかしその間に誰かにうつしている可能性は少なくない。マスクなどしてもしなくてもドアの手すりや至る所で感染する様だ。子供の感染は防ぎようがない。金の受け渡しだけでも危ない。感染は止められない。自らが感染源になっている事すら気が付かない人が沢山いるのだろう。感染者が運ばれるような病院の医者でさえ感染しているのだから、感染を引き留めることなどできないようだ。
国境を締める指示が出た。全面的に閉じる訳ではないが、フランス・スイスのより汚染の厳しい地域への国境のコントロール強化を指示した。今までは30㎞内の警備であったが、流れを滞らせる。反対にチェコはドイツへの列車を国境までで折り返し運転するようになった。既にラインラントプファルツ州は、フランスの危険地域への通勤を止めるように要請して、フランス側で働いていた教師などは二週間の自宅待機を命じていた。そこからの従業員も自宅待機させるように要請した。
感染したかもしれないカールスルーヘの美術館での特別展示「ハンス・バルテュンク・グリーン」展での写真から一枚と言えば、騎士の連れられ行く娘のドレスの裾を曳く舎利頭だろうか。娘の顔は見えないが肉付きのよい尻などが印象的で、その若さはよく分かる。
ベルリンからの「カルメン」を流していたが、管弦楽は典型的な座付管弦楽の様で全く冴えなかった。耳を引いたのは、休憩時間に録音の流れていたカルクという歌手で、メーデーに行く予定になっているオイロ―パコンツェルトでのイスラエル公演への抱負を語っていたところだ。そのイスラエルはもはやコロナ感染国からの入国を許可しない。その時までにベルリナーフィルハーモニカーが健康証明を出して入国できる可能性は少ないと思う。その後の本番のマーラーフェストが中止になる可能性が強く、とても厳しい状況である。歌は充分に聴けていないが、少なくとも話し声を聞けただけでも良しとしよう。
参照:
出口の見えない洞穴 2020-03-12 | 雑感
胸に痞えが残る日々 2020-03-11 | 歴史・時事
多くの人はそんなに語っていない。疑心暗鬼だからだ。情報を中止していると最早通常の感染数では無い事が肌身で感じられる。皆気が付かづにゾンビになっているかのようだ。そして私自身もそうだが、おかみさんも振り返ると真っ白い顔をしているかもしれない。完全にホラーの世界である。そして、一寸おかしいなと思っても、誰も語らない。隔離されたりしたら、お店も強制的に二週間休みだからだ。何となくその感じを皆が持っている。サイレント感染者で、ゾンビは街中に蔓延っている。
そして子供たちは級友にうつしていく。級友は家庭に持ち帰る。そのような連鎖からハレの免疫の教授は独第二放送でメルケル首相にも呼びかけた。教育は州の裁量なので各州の知事は来週からの学校閉鎖を準備した。冬休みの終わる前に閉鎖しておけば更に効果があっただろうが、今からでも直ぐに閉鎖することで雪崩的感染が止められると警告を発した。
近所で発生して六人の感染者が確認されたことからその背後の舞台がよく見えた。八割方の感染者には自覚症状が無い。通常のインフルエンザよりも軽いかもしれない。だからである、軽く症状が出ても知らない顔で過ごす。しかしその間に誰かにうつしている可能性は少なくない。マスクなどしてもしなくてもドアの手すりや至る所で感染する様だ。子供の感染は防ぎようがない。金の受け渡しだけでも危ない。感染は止められない。自らが感染源になっている事すら気が付かない人が沢山いるのだろう。感染者が運ばれるような病院の医者でさえ感染しているのだから、感染を引き留めることなどできないようだ。
国境を締める指示が出た。全面的に閉じる訳ではないが、フランス・スイスのより汚染の厳しい地域への国境のコントロール強化を指示した。今までは30㎞内の警備であったが、流れを滞らせる。反対にチェコはドイツへの列車を国境までで折り返し運転するようになった。既にラインラントプファルツ州は、フランスの危険地域への通勤を止めるように要請して、フランス側で働いていた教師などは二週間の自宅待機を命じていた。そこからの従業員も自宅待機させるように要請した。
感染したかもしれないカールスルーヘの美術館での特別展示「ハンス・バルテュンク・グリーン」展での写真から一枚と言えば、騎士の連れられ行く娘のドレスの裾を曳く舎利頭だろうか。娘の顔は見えないが肉付きのよい尻などが印象的で、その若さはよく分かる。
ベルリンからの「カルメン」を流していたが、管弦楽は典型的な座付管弦楽の様で全く冴えなかった。耳を引いたのは、休憩時間に録音の流れていたカルクという歌手で、メーデーに行く予定になっているオイロ―パコンツェルトでのイスラエル公演への抱負を語っていたところだ。そのイスラエルはもはやコロナ感染国からの入国を許可しない。その時までにベルリナーフィルハーモニカーが健康証明を出して入国できる可能性は少ないと思う。その後の本番のマーラーフェストが中止になる可能性が強く、とても厳しい状況である。歌は充分に聴けていないが、少なくとも話し声を聞けただけでも良しとしよう。
参照:
出口の見えない洞穴 2020-03-12 | 雑感
胸に痞えが残る日々 2020-03-11 | 歴史・時事