Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

日常の生活への架け橋

2020-03-15 | 文化一般
土曜日から体調が好転した。気のせいではないだろう。バーデンバーデンの新プログラムを見ても、現在の状況も決していいことが無いからである。咳や痰が少し出るようだが、肺の症状が好転した様だ。峠を攻めるときもゆっくりながら辛さが無くなった。もう一週間ぐらいすれば人にうつす可能性も無くなる。但し陽性陰性を繰り返す例などが日本にあると知って抗体が出来ても再び移ることはあるのかも知れない。そんなに簡単に変異して行くのだろうか?

二月以来の解熱で六週間ほど体調が優れなかった。先週のカールスルーヘから戻って来ての胸苦しさはコロナ感染以外の何ものでもなかったと思う。地元でこれだけの感染が広がっていたら誰がどこかでなんかはもう分からない。

胸のむかつきから息切れまでは初めての体験だった。気のせいかと思った。胸のむかつきが吐き気に近いもので結核とかその手の病気に近いのだろうか。そして息切れは既に書いたような高山病に近いもので、いつものコースを走っても一寸高度が高いような印象があった。週明けから好転したが、こうして咳が出るまではあまり発散性は無かった。伝染させるとしたら今が一番強いかもしれない。しかし同じ咳のようなものを美術館で一回、スーパーで一回身近で見かけた。しかしその前に四週間のあれはなにだったのか?

スーパーや肉屋などでもマスクをしていない。マスクを勧めないロベルト・コッホ研究所でも流石にそれは推奨している。感染者が増えれば当然の如く売り子も感染している。催し物を止めるよりもそちらを徹底させることの方が効果があると思う。

来シーズンのミュンヘンのオペラの日程が紹介された。僅かの観客の大劇場で先ずはバイエルンの文化大臣が話した。先日ベルリンに行って各州の文化相と共に関連の被害への補償をどうするかについて話したということだった。特に不定期の劇場関連の自由業者への補償が焦点となったようだ。四月二十日の期日までに終わるのかどうかも誰も分からない。それどころか明日、来週には現時点では考えられない程酷くなっているかもしれない。それ故に何時の事でも構わないから今後の指針を示して、どんな暗黒になっても先ず計画を立てておくことは重要で、こうした劇場活動が日常への架け橋になると思っていると話した。

新シーズンが計画通りに進む前提条件は、ウイルスの常として夏場になると威力を失って消えるように無くなってしまう場合だろう。しかし夏のオーストラリアでも広がる傾向があるようで、現時点では大きな期待はできない。中共の現地の話しを聞くところによるとその都市自体は制圧しているのだが、未だに外出の制限などがあって到底日常の生活どころではないらしい。恐らく更なる感染を抑えるには社会的な交流を遮断することにしか方法は無いようである。つまりロベルト・コッホ研究所が示すようにマスクなどでは感染は防げない。マスクで防げたならば中共では感染が広がっていなかった筈である。勿論上述した様に飲食やその他の接客業で手袋とマスクを使わない限り感染は野放しになる。劇場閉鎖などよりもそちらを最初に徹底するべきだったと思う。

復活祭のオペラ「フィデリオ」の為にベルリンで稽古をしていた歌手のマチュー・ポレンザーニがフランクフルト空港でメッセージを出していた。ニューヨークへと飛ぶ前だった。てっきり訪独を断念していたかと思っていたが、練習を予定通りにしていたかと思うと本当に残念である。そしてネットを調べると合衆国の各空港ではスクリーミングテストが始まっていた。危険地帯に認定されたEUからは外国人は入国できないが、米国人もテストで陽性とされると二週間隔離されるというのである。恐らくニューヨークは大丈夫なのだろうが、本当に気の毒な事だと思った。



参照:
決して一人にはしません! 2020-03-14 | 女
鏡を覗くとそこにゾンビ 2020-03-13 | 生活



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする