Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

音楽祭の新機軸を目指す

2021-11-19 | 文化一般
バーデンバーデンの音楽祭プログラム発表が通信社によって伝えられている。既に概略は書いたのだが、記者会見では支配人スタムパが色々なことを語っているようだ。

興味深いのは、飛行を避けるトレンドから、滞在型のフェスティヴァルとしての長期的な構想を練っているようである。例えば三泊以上滞在してとなると幅の広いプログラムを体験とか、芸術家と聴衆が同じ場所に滞在しての形での新たな実験を挙げている。

既にコロナ後の再開において、練習に参加したり、又は芸術家と直接関係がある聴衆の熱狂に気がつくと話している。誰のことを語っているのかもはしらないが、まあ、個人的には殆ど当てはまる。傍から見ると「何かキリル・ペトレンコと顔見知りらしいよ」という事になるのかも。

だから、祝祭劇場の方もより強く聴衆と分かち合っていくという事である。言葉を替えて、芸術家を含めて全てが関与していくのを確信しているとしている。つまりこのコロナ期間に、多くの二重に支払った聴衆との時間を持って、また今後それ程夢のようなギャラでなくてもやってくる芸術家との時間を持ったというのである。

確かに「マゼッパ」最終日の聴衆のスタンディングオヴェーションにはその覚悟と確信を感じられたと思うとスタムパ支配人の心中を推していた。コロナ禍ゆえに明らかになったことも多い。少なくとも私自身も度重なるキャンセルがなければ、復活祭への意志を形としては示せなかったかもしれない。

通信社の記事を読んでもそこは伝わり、成程ベルリナーフィルハーモニカーとの金の交渉はハードであろうが、少なくともその他の条件で更なる譲歩は得られるのではなかろうか。その一つとして、来年の本プログラム以外にも室内楽プログラムも湯治者にとってもとても都合の良いプログラムが出来ていて、以前までの小遣い稼ぎの発表の場以上の雰囲気が出来てきている。やはり、それは本プログラムとの関係でのロシア音楽へのコンセプト上の集中など、演奏者にとっても聴衆にとってもの教育的な意思が感じられるからだろう。

更にシーズン年度を一月一日にしたとある。これは上手く使うとスケデュール調整にもいいのかもしれない。年八音楽祭体制をとる。

ベルリナーフィルハーモニカーで五千枚、その他クレンツィスとかヘンゲルブロックで三千枚づつ。続いて売れ行きは悪くはないというのだが、まだこれからである。



参照:
2G規制になったバーデン州 2021-11-18 | 雑感
スーパーオペラへ熱い思い 2021-11-13 | 文化一般
コメント
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