フランクフルターアルゲマイネ新聞が在ベルリンのウクライナ全権大使にインタヴューをしている。
先ずはブッチャの虐殺に関して、軍の中で起きた事なのか組織的なテロ行為なのかを質すと、寧ろ後者ではないかと正直に語っている。そして此れで少しでもウクライナの当事者としての視座が世界に伝わるのではないかとしている。
さて、文化欄であるので、先日のシュタインマイヤ大統領主催出席拒否の経緯を質す。これは、更に虐殺事件を受けてその言い分が強化されている。つまり、爆撃を受けているだけでない当事者としてロシアとロシア人との和解などはありえないというのだ。つまり当面はロシア人全ては敵であり、それは停戦しても終戦しても当分は続くと、ドイツとフランスの関係にも触れて説明している。
更にロシア人の友人がないのかという問いに一度も持ったことがないと強弁している。これは誰も信用しない。私でも両国に友人がいる若しくはいた。あり得ないが、家族関係に関しても説明していて、奥さんの母親がロシア人との混血で侵攻の日に彼女のモスクワにいる妹と電話した逸話を披露する。そして、電話のこちらの状況を幾ら伝えようとしても嘘だと信じようとしなかったので、姑さんはもう妹はいないと言い出したという。
なるほどこの逸話は同様のことは独仏の集まりでも話題になることで、イザとなると国境間でそのように立場が変わってしまう事を如実に感じさせる。
だから、イスラエルに帰化したキーシンやロシア生まれのアメリカ人がどのように反プーティンであっても関係なく、ロシア人でしかありえないというのだ。ここまで知ればキリル・ペトレンコもキャンセルしなければ矛先に立たされていた。流石にここでは名指しされていない。
そしてロシア文化に関しても、自分自身の家族は毎年大晦日にチャイコフスキーの「くるみ割り人形」を聴くのが年間最大のイヴェントなのだと、好きな作曲家が問題なのではなく、現時点においてロシア文化を共に愉しむような時ではないと言い切っている。
そして大使は、このキャンセルに反してウクライナから意義を挟む反応は皆無だったとしている。そしてドイツが如何に当事者意識がなく肌感覚がないかという事だと説明している。
第三者からすると、兄弟国のような丁度日本と朝鮮のような国がいがみ合うのは不思議なのだが、時間を掛けてここまでになる。そして修復するのも容易ではなく、最大の敵であり続けるという事らしい。
月曜日に大きなイチゴトルテを購入した。パン屋の跡継ぎはケーキ職人であることは知っていたが、今迄見た中で一番美味そうだったから購入した。実際にこの手のものでは最も美味い。なによりも甘さを抑えておらず、イチゴの下のゼリーからその下のババロア迄の配合が最高で、その下のスポンジを濡らしている。しかしべとべとしない。日持ちが心配だったが、火曜日から冷蔵庫に入れて、現在のところ全く問題がない。兎に角、甘美味なので傷む前に平らげて仕舞える。
参照:
„Alle Russen sind gerade unsere Feinde“, SIMON STRAUS, FAZ vom 6.4.2022
オミクロンの格安感 2022-01-15 | 料理
独大統領の不可解な演奏会 2022-03-28 | 文化一般
先ずはブッチャの虐殺に関して、軍の中で起きた事なのか組織的なテロ行為なのかを質すと、寧ろ後者ではないかと正直に語っている。そして此れで少しでもウクライナの当事者としての視座が世界に伝わるのではないかとしている。
さて、文化欄であるので、先日のシュタインマイヤ大統領主催出席拒否の経緯を質す。これは、更に虐殺事件を受けてその言い分が強化されている。つまり、爆撃を受けているだけでない当事者としてロシアとロシア人との和解などはありえないというのだ。つまり当面はロシア人全ては敵であり、それは停戦しても終戦しても当分は続くと、ドイツとフランスの関係にも触れて説明している。
更にロシア人の友人がないのかという問いに一度も持ったことがないと強弁している。これは誰も信用しない。私でも両国に友人がいる若しくはいた。あり得ないが、家族関係に関しても説明していて、奥さんの母親がロシア人との混血で侵攻の日に彼女のモスクワにいる妹と電話した逸話を披露する。そして、電話のこちらの状況を幾ら伝えようとしても嘘だと信じようとしなかったので、姑さんはもう妹はいないと言い出したという。
なるほどこの逸話は同様のことは独仏の集まりでも話題になることで、イザとなると国境間でそのように立場が変わってしまう事を如実に感じさせる。
だから、イスラエルに帰化したキーシンやロシア生まれのアメリカ人がどのように反プーティンであっても関係なく、ロシア人でしかありえないというのだ。ここまで知ればキリル・ペトレンコもキャンセルしなければ矛先に立たされていた。流石にここでは名指しされていない。
そしてロシア文化に関しても、自分自身の家族は毎年大晦日にチャイコフスキーの「くるみ割り人形」を聴くのが年間最大のイヴェントなのだと、好きな作曲家が問題なのではなく、現時点においてロシア文化を共に愉しむような時ではないと言い切っている。
そして大使は、このキャンセルに反してウクライナから意義を挟む反応は皆無だったとしている。そしてドイツが如何に当事者意識がなく肌感覚がないかという事だと説明している。
第三者からすると、兄弟国のような丁度日本と朝鮮のような国がいがみ合うのは不思議なのだが、時間を掛けてここまでになる。そして修復するのも容易ではなく、最大の敵であり続けるという事らしい。
月曜日に大きなイチゴトルテを購入した。パン屋の跡継ぎはケーキ職人であることは知っていたが、今迄見た中で一番美味そうだったから購入した。実際にこの手のものでは最も美味い。なによりも甘さを抑えておらず、イチゴの下のゼリーからその下のババロア迄の配合が最高で、その下のスポンジを濡らしている。しかしべとべとしない。日持ちが心配だったが、火曜日から冷蔵庫に入れて、現在のところ全く問題がない。兎に角、甘美味なので傷む前に平らげて仕舞える。
参照:
„Alle Russen sind gerade unsere Feinde“, SIMON STRAUS, FAZ vom 6.4.2022
オミクロンの格安感 2022-01-15 | 料理
独大統領の不可解な演奏会 2022-03-28 | 文化一般