Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

2025年以降の復活祭へ

2022-04-20 | 文化一般
バーデンバーデン祝祭劇場とベルリナーフィルハーモニカーが祝祭後に会見した。そこで既に契約上決定していた2024年を超えて2025年の開催も調印された。過去のブログを調べてみると2018年復活祭「パルジファル」上演後に2024年までの調印がなされていたようだ。つまりその頃は2024年までの計画しかペトレンコとの間で為されていなかった事になる。

その後メータ指揮「オテロ」を挟んで、「フィデリオ」、「マゼッパ」が中止になり、後者は昨秋コンサート形式で上演された。するとリヒャルト・シュトラウスの後に何が来るだろうか?同時に今後のオプションでの延長が具体的に模索される筈だ。

少なくともヴァ―クナー上演に関しては、今後のバイロイトでの動きとも連動するかもしれない。今回もフィルハーモニカーのツェッチマン支配人は、「バーデンバーデンの復活祭は、今後もペトレンコ指揮のベルリナーフィルハーモニカーが舞台のついた奈落で演奏するただ唯一のフェスティヴァルであり続ける。」としていて一歩踏み込んでいる。

恐らく最終日には、支配人も会場にいただろうが、「今後もスタムパ支配人の祝祭劇場のチームと活動することを楽しみにして、既に為したことに感謝している。」と思ったのは真実だろう。

そのスタムパ支配人も「2022年復活祭は、芸術的にも経済的にも大成功だった。」としていて、「二年間のパンデミーと海外からの訪問者無しで80%の占有率は四週間前には予想していなかったことで、最後の目覚ましい滑り込み売りがあったとしている。なるほど個人的にも一席学生券を10ユーロで購入して貰った。

ウクライナ侵攻に関しても、開催前のやりようによっては大きな波紋や飛沫を浴びる所であったが、支配人の人物にもよるのかあまり攻撃的にはならずに受け身ながら明白な防衛線を堅持した戦術は成功した。恐らく政界の重鎮ショイブレ博士の力を借りることなくリップ博士などのアドヴァイスで老獪に処理したと思う。ロシアの歌手も祝祭劇場が保障すると守ることで点数を上げた。

特に主役のヘルマンを歌ったアルメニア人のソグニヤンの他ロシアの第一線級の歌手などは今回の祝祭劇場での扱いに感謝しているに違いない。主役は同じようにセルシのイヤーゴとハルテロスのデズネモーナでミュンヘンでオテロを歌う。最終日は見事に難しいところも歌い切った。

従来のコンサートや今回も大きな話題となった連邦ユース管弦楽団演奏会や室内楽演奏会に加えて、ベルリナーフィルハーモニカーも参画するプロジェクトも上げていて、以前のアカデミーとのオペラ公演なども集約されてくるのではなかろうか。

ベルリナーフィルハモニカ―も18日程滞在して、ペトレンコらも数週間滞在するバーデンバーデンでの芸術キャムプは今後充実していくと思われる。本来はネトレブコらもエアロビクスなどの時間を提供する予定だった。



参照:
本格的芸術祭への道 2022-04-19 | 文化一般
バーデンバーデンの調印 2018-03-29 | 文化一般
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