Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

地下鉄7分、徒歩6分

2023-06-06 | 文化一般
「アシジの聖フランシスコ」二幕六景は、前景のうっとりと空を見上げる弟子たちの情景から、打って変わってト書きによれば光り輝く小橋の上の道がテラス上のこんもりと茂ったその苔むした蔭へと続く。その赤松の枝の先には光り輝く小枝が延び、天を隠す程の茂りの向こうにはサンドンブルの山並みが見える。南欧らしい戸外の風景である。

その背後に激しく22種類の及ぶ鳥たちが私たちに教えを授ける。今回の公演ではキレスベルクの野外劇場に皆が揃って劇場を後にして「巡礼」となる。既にそこでの練習風景の写真等が出ている。

場所を調べてみると、地下鉄で7分で、駅までと駅からの各々徒歩6分で合わせて19分係ることになっている。距離的には4kmあって、1500人近い人数が徒歩では難しい距離だ。因みに泊まる宿もその方面であるがこちらはその倍の距離があって、高低差も150m程あるので簡単には走れない。しかしその隣や途中にビーアガルテンなどもありそうで、森には前日に出かけて走ってみたい。

野外劇場の様々な写真をみるとやはりPAの勝負かも知れない。楽団の規模は大きいから聴こえないという事はないだろうが、どこまで満足な音が聴けるのか?エンゲルも指揮者として思い切ったことをやる。通常のポピュラーや名曲オープンエアーとは異なる所もあるので、未知の要素も。その代わり街中の会場ではないので、結構静かな感じはしないでもない。そこに森もあるのだが全く深いそれではなく、木陰を走れるようなものではなく、丘のスロープを登ってそこに至るような自然の公園である。

正直なところ体験してみなければわからないことが多い。演奏される鳥の種類の鳴き声に当然ながら森の本物の鳥が囀る。一体何が何だか分からなくならないのだろうか。ヘッドフォーンも使用するという事だが、一体何処でどの部分を聴くのだろう。そして企画では、揃って移動する巡礼と会場での費用に含まれている軽食をして晩餐としている。要するにミサに於ける様な認識を皆が持つような状況に至れるのかどうか。

履いて行く靴は磨いておいたが、これまたいづれ底が開きそうで、何時か修理させる必要があるのかも知れない。今はまだ開くこともなく水が入りやすくなることも無いだろうが、数キロでも歩くと靴も疲れる。
Preview: „Saint François d'Assise“ von Olivier Messiaen | Staatsoper Stuttgart




参照:
44 Vogelkrallen für den Heiligen Franz, Staatsoper Stuttgart
アンジェリコのモード 2023-06-05 | 文化一般
巡礼初日に向けての衣装 2023-05-25 | 音
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