Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

少ない摩擦のその素養

2023-06-15 | 雑感
masao君を迎えに行った。先週金曜日の夕刻に眼鏡屋から電話があったが、取りに行く時間がなかった。水曜日に寄るとマイスターはいなかったが母親らしきが、やはりその方の人らしかった。補償のことでそのカードも書かしておいた。価格からしても二年は短いがやはり何が起こるか分からないので、少々の値引きをするよりもフォローをしっかりさせる意思を示しておく方が重要だ。特に枠のメーカーがシュヴェーベンなのでこういうのは活きる。

先ず受け取っての印象は今迄の眼鏡の中で一番軽いかもしれないということで、これだけの勿論レンズ一枚800ユーロと高価でもあるということで、このレンズでこの重量と薄さには魂消る。それだけでも金の取れる製品だ。

更にティタン製枠であるからやはり鼻に乗りやすく、より少ない摩擦で乗っていて滑り難い感じが最初からある ― 中華人に勧めたい。これはやはり大きな長所で、今迄のものも乗り心地は良かったのだが、今度のは耳掛けをあまり調整しないでもすっきりする。

その眼鏡でパン屋などに寄るがなんとなく未だ眼の周りの神経が以前の儘に固まっていて表情が硬いのが自分でも分かる。特に枠が強くなったのでより怖い感じになっていると分かった。

新聞を読むのも眼鏡を外す必要もそれ程強い光も要らなくなった。モニターもその下部がはっきり見えるようになった。数時間経った時点で徐々に眼の周りの神経が緩んできた感じはある。これで表情が柔らかくなれば、枠が顔に合ってくると思う。

シュトッツガルトのアパートで録音したペトレンコ指揮の放送を聴いている。新曲2本はやはりあまり致し方ないものだ。ペトレンコは幾つかの世界初演をしているが、将来残るようなものは「ザサウスポール」のスルンカの作品とか取り分け限られている。劇場の指揮者をしていたので数も少ないのかもしれないが、最終的な選択が悪い。明らかに我々からすると彼の感覚は古臭く、所謂最先端の芸術に符合するものではない。

それはやはり彼の生い立ちやその環境が我々の様な西側の者とは全く異なるということでこれだけはどんなに天才と言っても仕方がないことだ。そのようなセンスはベルリンのコーミッシュェオパーで話題になっている頃から分かっていたので、相手にしなかったのだった。逆にそうした保守的な面が今こうしてメインストリーミングで活躍する土台となっている。もう暫くするとヴェテランの領域に近づくというのもそうした文化的な背景もある。



参照:
退屈させないかマサオ  2023-05-31 | 文学・思想
相好を崩す愛嬌次第 2023-05-30 | 雑感
コメント (2)
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