Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

終身指揮者ペトレンコの意志

2023-06-17 | 
キリル・ペトレンコが大変珍しくユダヤアルゲマイネ新聞にインタヴューで答えている。「ベルリナーフィルハーモニカーのシェフ、首都での将来を語る」と題していて、現時点での見解。

ベルリナーフィルハーモニカーのシェフの51歳のキリル・ペトレンコは、2019年からの無期限契約を以って彼の言葉では、終身契約と考えている。

「それは僕にとっては、最大のライフワークです。」とペトレンコは今ベルリンでそう語る。「未だ活動的であり得る限り、肉体的にも精神的にもやれる限り、そして楽団がそれを私に望む限り、」、この道を歩みたいとする。

楽団と四年経って、一面一つの経過でもあるが他面先ず最初の期間であり、団員においてあらゆる音響やフォームへの可能性と素養を見ている。

「この楽団で全てが達成可能だ。出来ないことも望まれるものも全くない。」音響においては既に彼の方向にあり、「それでも言わせて貰うなら、楽員ともそれを話しているが、私たちはまだその始まりにある。」とペトレンコ。「未だ同方向にこの楽団と沢山やれる、それは私が求める、聴き違えない唯一無二の音響である。」。

コロナ期間を終えて、ペトレンコ指揮演奏会における座席占有率は高く、一方他の指揮者においては未だ残席を見ている。ペトレンコ自身の責務と考えていて、「シェフ指揮での演奏会はそれでいいとして、他ではまだ更に努力すべき。」と考えている。「レクチャーで聴衆に作品を身近にしたりするべきだ。」、「勿論新たな聴取層に近づいたり、特に若い層に働きかける必要がある。」。

ペトレンコの私見では、「よりしなやかになる必要もある」としてファミリーコンサートでは若い人に年長の聴者へと同様にすべきで、リハーサルを学校の授業で公開したりも方法で、その中でやるとかとシェフ。

指揮者からの要請も一つとぺトレンコは考えていて、状況を平均化する為にも沢山やらなければいけないことは自覚していてると。指揮者のタレントに困る訳ではない。大問題はその質であり、「先ずは何かを示せるようにその機会を与えてやることだ」。

自身の出所についてパトレンコは、「シベリアのオムスクに生まれて育った。そこは石油化学と軍事産業の街で、だから外国人はタブーであり、外部からは閉ざされていた。化学は不健康であるが、街は緑に溢れていた。取り囲む寒気によって冬だけでなく寒い。休校は屡あって、零下34度で年少は家に留まることが赦されたが、年長は零下38度までは震えた。



参照:
Der Chefdirigent der Berliner Philharmoniker äußert sich zu seiner Zukunft in der Hauptstadt, Gerd Roth, Jüdische Allgemeine vom 11.6.2023
インタヴュー、時間の無駄一 2016-07-20 | 文化一般
ペトレンコにおける演奏実践環境 2017-03-30 | 文化一般
コメント (10)
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