Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

28年ぶりフィルハーモニ

2023-06-19 | 文化一般
ベルリンのフィルハーモニーの券を購入した。前回の訪問はラトル指揮のショスタコーヴィッチ交響曲八番だったから三十年近く前だと思う。未だ東地区の整備中だった。調べると1995年9月9日だった。二日の内の初日でブレンデルがモーツァルトを弾いたのも引き付けたのだが、ラトルがベルリナーフィルハーモニカーに客演してどのように振るかが聴きたかったのである。結果は失望して、同時刻にやっていたアシュケナージ指揮の同じ交響曲を聴けばよかったと後悔した。

さて今回は、九月にエンゲル指揮のヘンツェ作曲の音楽劇場作品初日に合わせて出かける。エンゲルとペトレンコの競演は年中行事になれば毎年出かける。つまりその初日前の演奏会二回に出かける計画をしていたので、来年一月のシェーンベルクの演奏会と一緒に発注した。三回分買えば5%割引になるだけでなくて、先行発売になるので、旅行の計画も立てやすい。

先ずは一時間前に発売になる九月の初日分の一番いい席を押さえて購入した。残り三枚の一つに二日目を組み合わせても待っていても売切れるようなそれ程魅力的な場所はなかった。二つ目のクラスでミュンヘンでのツアー公演と比較しても74ユーロは高価なのだが、理想的な席でフィルハーモニーの音響を判断しようと思っている。今迄で最もいい席である。こういうモダーンな楽曲の音楽祭の時には定期会員席も空いているのでとても都合がよい。こちらからの旅行日なので疲れているだろうがなんとかしたい。

二日目はある程度の席でいいので、先行発売を一時間待った。そして、先ず来年一月最終週の「ヤコブの梯子」千秋楽と中日だけを押さえた。未完成のオラトリオなので、合唱団も有力歌手陣も揃えて最高額が103ユーロと定期公演料金としては高価だ。これも前記同様にいい席を狙ったが、少し落ちた席で87ユーロとなる。そして中日は更に安い56ユーロ。九月分も含めて四枚で272ユーロ支払った。

席は悪くはないので、様々な席で色々と音響も吟味可能で、更に今から安宿を押さえられることから、ある程度の予算内に収めれるか。同プログラムが夏のツアーに出るということはないと思うのだが、どのような完成版を使うかなどとても興味深く、何度聴いてもいいというぐらいの気持ちである。再来年のバーデンバーデンの復活祭のファイナルにやはり未完の「モーゼとアロン」を期待しながら、シェーンベルクイヤーに聴いておきたいという思いも強い。

因みに一部初演はロスバウト指揮でハムブルクで1958年に行い、完全初演は1961年にヴィーンでラファエル・クーベリックがなぜかケルンの放送交響楽団を振って行っている。要するに「モーゼとアローン」と事情がよく似ている。
Arnold Schoenberg: Jakobsleiter (Excerpt)




参照:
イザ九月はベルリンへ 2023-05-08 | 生活
ミンガス作演奏の第一人者 2022-09-21 | 文化一般
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