カーネギーホールからの録音を聴く。結構に小さな傷が管に目立つ。ドロップアウトしているので録音としてはどちらでもいいとは思う。ツアーで最初のブルックナー本番の為にたとえ念入りにサウンドチェックしても、楽員にも時差があるのを感じた。地元での夜中2時の演奏はまた極東ツアーでのそれとは違うだろう。
それよりも若干気になったのはやはり指揮での余裕感がなかった感じで、特に体内時計の重要な指揮者にも時差があるからだろう。
舞台袖のインタヴューでは音の広がりを重要視したようだが、なかなかそのテムポ感での合わせ方は難しかっただろう。弦楽器のざらつきのようなものはバーンスタイン指揮のニューヨークフィルハーモニーを思い浮かばせる。音の押出しはいいのだが、密度に欠けるような音響である。美しさの凝縮感はない。
最初の総奏からの広がりが欠けるのはマイクを通した中継放送で仕方がないとしても、もう少し繊細な音を出しているのだがやはりラフに聞こえる。舞台袖でバルグレーが語るようにパワフル感は合衆国の楽団の特徴であり、それがモットーとされて瀟洒が失われる傾向があるのだが、やはりいいビッグファイヴはそれを補う技がある。
朝は比較的気持ちよく起きられた。月曜日から三回服用していた。肉屋迄夕食の材料を買いに出かけた。なによりも久しぶりに太陽が出ていたのが良かった。しかしそれでも寝過ぎで生じる腰の痛みもあり、寝返りが痛く、起き上がりが大変だ。
睡眠の深さに影響するので相談の上薬をロキソニンに替えた。これで腰痛にも効きそうなので、就寝前にも服用する。腰痛には別の処方箋があるのだが、先ずは様子見である。
身体の調子が悪く、計画していた、車輛の書類をまとめて提出できていないので、引き取りを月末から月初めに回して貰うことにした。それだけで少し気が楽になった。
週末に開けた2014年産ゲリュンペルを飲み干した。瓶の中で9年でまだまだ急いで飲む必要はないのだが、三本ほどあったので手を付けた。いい年度だという認識がある。味筋マルメロだが、結構複雑で、干しチェリー香やウイキョウ感もある。プリュミエクリュなのでグランクリュの様な偉大さもウケもないのだが、その土壌の葡萄からそのような味が天然酵母のみによって生じる摩訶不思議だけで大満足だ。トロピカルや塩味や胡椒や火打石の様なあまりにも出来たものでないのが余計に繊細である。
正しく欧州のホールの音響は瀟洒があって、合衆国のそれとはやはり違う。そうした複雑さがやはりワインの味わいでもあり、愉しみとなる。勿論そうした移ろぐ味わいとなると味わいに耽ってなかなか食事と共に愉しむというまでに大分の盃を重ねてしまうことになりがちだ。
ブルックナーの五番においてもあまりにもごつごつしたダイナミックスもあって耳にこびりついて閉口するところがあるのだが、ペトレンコ指揮の場合は細部へと磨きがかかっているので、より複雑な音の組み合わせが披露されることになっている。
参照:
音楽芸術の時空の流れ 2024-11-20 | 音
黄林檎の香りのゲリュンペル 2016-01-16 | ワイン
それよりも若干気になったのはやはり指揮での余裕感がなかった感じで、特に体内時計の重要な指揮者にも時差があるからだろう。
舞台袖のインタヴューでは音の広がりを重要視したようだが、なかなかそのテムポ感での合わせ方は難しかっただろう。弦楽器のざらつきのようなものはバーンスタイン指揮のニューヨークフィルハーモニーを思い浮かばせる。音の押出しはいいのだが、密度に欠けるような音響である。美しさの凝縮感はない。
最初の総奏からの広がりが欠けるのはマイクを通した中継放送で仕方がないとしても、もう少し繊細な音を出しているのだがやはりラフに聞こえる。舞台袖でバルグレーが語るようにパワフル感は合衆国の楽団の特徴であり、それがモットーとされて瀟洒が失われる傾向があるのだが、やはりいいビッグファイヴはそれを補う技がある。
朝は比較的気持ちよく起きられた。月曜日から三回服用していた。肉屋迄夕食の材料を買いに出かけた。なによりも久しぶりに太陽が出ていたのが良かった。しかしそれでも寝過ぎで生じる腰の痛みもあり、寝返りが痛く、起き上がりが大変だ。
睡眠の深さに影響するので相談の上薬をロキソニンに替えた。これで腰痛にも効きそうなので、就寝前にも服用する。腰痛には別の処方箋があるのだが、先ずは様子見である。
身体の調子が悪く、計画していた、車輛の書類をまとめて提出できていないので、引き取りを月末から月初めに回して貰うことにした。それだけで少し気が楽になった。
週末に開けた2014年産ゲリュンペルを飲み干した。瓶の中で9年でまだまだ急いで飲む必要はないのだが、三本ほどあったので手を付けた。いい年度だという認識がある。味筋マルメロだが、結構複雑で、干しチェリー香やウイキョウ感もある。プリュミエクリュなのでグランクリュの様な偉大さもウケもないのだが、その土壌の葡萄からそのような味が天然酵母のみによって生じる摩訶不思議だけで大満足だ。トロピカルや塩味や胡椒や火打石の様なあまりにも出来たものでないのが余計に繊細である。
正しく欧州のホールの音響は瀟洒があって、合衆国のそれとはやはり違う。そうした複雑さがやはりワインの味わいでもあり、愉しみとなる。勿論そうした移ろぐ味わいとなると味わいに耽ってなかなか食事と共に愉しむというまでに大分の盃を重ねてしまうことになりがちだ。
ブルックナーの五番においてもあまりにもごつごつしたダイナミックスもあって耳にこびりついて閉口するところがあるのだが、ペトレンコ指揮の場合は細部へと磨きがかかっているので、より複雑な音の組み合わせが披露されることになっている。
参照:
音楽芸術の時空の流れ 2024-11-20 | 音
黄林檎の香りのゲリュンペル 2016-01-16 | ワイン