紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

雪と氷の造形美~その1

2010-02-02 07:00:00 | 写真
本州では梅やチューリップが咲き始めたなどと聞きます。北海道では今冬真っ最中です。この2月が一番寒い季節なのです。この寒さを逆手にとって、道内では色んな冬のイベントが行われています。イベントの紹介は別の機会にするとして、今回は雪や氷が作る自然の造形美の中でも、雪を中心に紹介したいと思います。

下の画像は、ある晩の大荒れの翌日、隣家の窓を飾ったアートです。暴風雪も、粋な現象を置き土産にしていきました。ただ、この日の朝は50センチもの降雪で小樽市内の交通機関は殆ど麻痺してしまいました。


(窓辺のアート 平成11年3月上旬)

次の画像は、H12冬の美瑛撮影ツアー(当時はフィルム会社企画のバスツアーがありました)で、拓真館付近でで撮影したものです。ひょいと雪に覆われたラベンダー畑を見ると、このような雪の造形に出会いました。ラッキーとしか言いようがないですね。


(頭かくして尻…  こんな形を見ると無性に嬉しくなっちゃいます)

三番目の画像は自然の造形とはいえませんが、自宅近くの小樽臨海公園で見かけました。この公園には冬でもよくイヌの散歩で来ます。新雪の中で骸骨が暴れた跡のようにも見えます。映画「ハムナプトラ」を思い出しました。実はこれは、カラスが遊んだ跡なのです。水辺ではカラスが行水しているところを見た方も多いと思いますが、雪の中でもやるんです。


(骸骨がもがいている、のではありません 両側に羽の跡が見えます)

四番目は、美瑛の丘、マイルドセブンで撮りました。日が斜めになり松林の幹の影が雪原に長く伸び、筋状になったのです。右上端に少しだけ林が映りこんでいます。


(タングスティンフィルムを使いましたので青味が強調されています)

五番目は、木の枝に、雪の結晶が積み重なりました。近くでよく見ると六角形の結晶が無数に繋がっております。特に川や沼に近いところで、-15~20度になると見られます。六番目の画像は、このような寒さの中でクモの巣の糸が凍ってしまった、というよりは雪の結晶がへばりついたものなのです。私も始めて見ました。さすがにクモの糸は粘着性を失い、風が吹くとばらばらに散ってしまいます。


(H21年2月10日撮影 倶知安町郊外尻別川流域)


(H20年12月10日撮影 倶知安富士見町)

次の画像は、上の五番目の木の枝から落ちた結晶です。日が高くなって暖かくなると、これらの結晶は根元の雪原に落ちてしまいます。そのとき、何と日の光に七色に反射します。


(不思議なことに、雪面にピントを合わせると、色が消えてしまいます)

最後の画像はニセコ五色温泉の源泉付近で撮ったものです。源泉から流れ出す川の部分は雪に埋もれません。川の蛇行に沿って左側が柔らかな大福持ちのようになりました。青空の中小雪が舞い散り、加えて日差しが雪面にコントラストをつけて、いい作品になったかなと自負しております。なお、次回(2月6日予定)は氷の造形を取り上げます。


(H21年2月10日撮影 温泉に浸かりながらこういう風景を眺めると寿命が延びるかな)