紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

積丹はエゾカンゾウが満開

2011-07-02 06:00:00 | 日記
6月も終わり7月に入りましたが、相変わらず三日と晴れ間が続かない日の毎日です。6月の26日晴れの予想マークが出ましたので、写友3人で、積丹に、エゾカンゾウと西の河原を見に行こうかと言う話がまとまりました。先ずは朝3時半に出発しました。

最初に余市の先にあるローソク岩で朝日を撮影し、その後積丹町の美国漁港に寄る事にします。例の干物屋のオヤジさんを冷かしながら、ホッケか宗八カレイの干物を買おうと言うことです。


(ローソク岩の先端に朝日が出る時期はすでに済んでいました 右側の山が邪魔し撮れません)


(冷凍イカを溶かし干したばかりで、滴がたっている)


(午前4時半からワンカップ飲んでご機嫌 「な~に、朝は寒いので中から暖めているだけさ」とのこと)

早速、宗八ガレイの干物10枚を各3人分注文しました。+半生のスルメイカ2枚×3人分おまけしてくれました。これで、一人当たり500円ですから、とにかく安いものです。さて岸壁を回っていると、小型漁船が水揚げ作業中です。大きなヒラメが船上で飛び跳ねているのが分かります。


(漁協関係者が、選別しています 50cm以上はあろうかというヒラメ 「イテッ!ヒラメに齧られた」)

さて、美国漁港を後にして、島武意岬のエゾカンゾウを撮りに向かいます。岬展望台のトンネルは、現在工事中らしく、トンネル内に鉄パイプの櫓が組まれていますが、通行は出来ました。「トンネル内通行可」の看板が出ています。しかし展望台から海岸に下りる階段には、ロープが張ってあって、崩落危険につき禁止の張り紙がありました。

やむなく展望台から撮影をしましたが、太陽が高く上がっていないために、近くのエゾキスゲにはまだ陽があっていません。そのうち徐々に日が射してきましたが、あたり一面のエゾカンゾウに、ただただため息が出ます。


(エゾカンゾウに陽が当っていないけれど、朝露がとても綺麗です)


(高い山肌に陽が射してきました)


(日陰ながら、朝露が輝いています)

撮影場所が限定されてしまいましたので、西の河原に直行することにしました。カムイ岬のトンネルを抜けて5分ほどすると大きな駐車場があって、そこに車を置き、海岸沿いを歩いていきます。

平成10年に撮影に来た時には、国道脇から西の河原まで、木造の遊歩道が整備されていました。今は通行禁止の表示板があって、遊歩道は雑草に隠れてしまっています。やむなく海岸沿いを歩くのですが、大きな石や岩をよじ登るようにして進みます。片道ほぼ1時間ほど悪戦苦闘の末たどり着きました。


(平成11年に来た時は、廃船の形がはっきりしていましたが、今はもう…)

<参考 H11.6月撮影の廃船>

(廃船は上の画像のように波打ち際にあったが、二つに割れ船の形跡がなくなってきた)

周辺を歩いて見ることにします。西の河原と呼ばれるとおり、あちこちに小石を積み重ねた跡があります。なお、一般的には「サイノカワラ」と言うと、賽の河原と書きますが、ここは西の河原という地名(サイノカワラと読む)になっております。


(アチコチにこのような石を積み上げた跡があります)


(流木の横にエゾユリが咲いている ここの平地にはエゾカンゾウではなくエゾユリがおおい)


(後方は、海岸沿いを歩いてきたところ)


(帰り道、西の河原のほうを振り返ってみる 中央の小屋はお地蔵さんが祀られている)

なお西の河原は、神恵内村の管内ですが、神恵内からは陸地沿いに来ることは出来ません。年1回の西の河原祭りには、神恵内から船が出ます。積丹方面からは、海岸沿いに来るルートしかありません。

賽の河原は、三途の河とも呼ばれ、この世とあの世の間にあるといわれています。それだけに一種異様な雰囲気がします。そこでお口直しに、H10.6に撮影した先の画像と同じ日に島武意海岸で撮影した「渚の少女」を掲載しておきます。清々しい気持ちになれたら幸いです。



「ベトナム・ハノイの旅~バッチャン村へ」は、次回掲載を予定しております。なお、フォトチャンネルには「ベトナム紀行」として全画像を載せております。